六七一峰(ゴンボボラ)
岩手県奥州市江刺区
標高671.4m
奥州市営バス田原根木町線大平バス停下車
岩手県交通大平線終点大平バス停下車
【写真】山頂三角点
2011年8月16日
 955 旧JA田原支所前
1156 田原峠
1214 登山口
1249 山頂
1320 登山口
1343 田原峠
1536 旧JA田原支所前

 文献※1のこの山の掲載ページでは山名が無いため六七一峰と記されている。しかし後の方のページでゴンボボラという山名であることが判明したと記載があった。とにかく無名に近い山ということは最も登山の対象にならない山になるだろう。地形図を見ると山頂には三角点があり細道も通じている。登山口は田原峠から阿原山に通じる車道沿いにありこの道を何度か通ったことがある小生は登山口を特定できている。従ってそれほど困難な山ではなさそうだ。お盆休みの最終日に自宅を自転車で出発する。途中の日当たりの良い土手にカワラナデシコが咲いていた。
 旧JA田原支所前に自転車を停め県道197号を田原峠に向かって歩き始める。蒲道沢集落を過ぎるとカーブが連続する上りとなる。県道はゴンボボラの南裾(距離450m)まで最接近する。この場所からゴンボボラを間近に見上げることができる。しかし直登せずに文献※1記載通り田原峠経由(距離的には大迂回となるが)で山頂を目指すことにした。キンミズヒキ、ヤマハギ、ヌスビトハギ、フジカンゾウ、ゴマナ、ソバナ、ハンゴンソウ、ゲンノショウコ、オトコエシ。オカトラノオは花期終わり。
 田原峠のシラカバ林ではシジュウカラ、コガラが間近で鳴く。残暑の中でも涼しさを感じる場所だ。田原峠では左折(北に向かう)し阿原山方面に向かう。車道の両側はオオハンゴンソウが猛威を振るっている。車道が右に(東に)大きくカーブする地点から荒れた作業道が分岐している。小生はこの道がゴンボボラに続く道だと思っていた。ネジバナ、クルマバナが咲く作業道を進んでいく。しかし尾根から逸れた方向に下っていき牧場の端に出た。この道ではなさそうだ。車道まで引き返す。
 作業道分岐点の脇(南)にケンポナシの大木がある。ケンポナシの脇を擦り抜け灌木を払いながら緩い斜面を登り尾根に取り付いた。腰の高さ位のササ原が拡がっている。このササ原のピークを過ぎ少し下る。前方にさらに高いピークがあるので山頂はこの上だろう。ササ原や灌木と格闘しながら鞍部に下り最後の登りに取り付く。斜面にはうっすらと道が続いているのでそれを頼りに進んだ。ササは薄くなったが今度はモミジイチゴに悩まされる。その先はアカマツが密生し行く手を阻まれる。道も消失したようなのでコンパスと地形が頼りだ。やがて山頂域に達した。展望は無い。周囲の下草を払いのけながら三角点を探す。しばらくして三等三角点が見つかった。樹木はクロモジ、ミズナラ、アカマツ、モミジイチゴ、レンゲツツジ、シナノキ。山頂に通じる道は見当たらなかった。
 数十年前までこの山域は草刈り場として人々の生活に欠かせない場所だったと文献※1にある。その痕跡はわずかに残っている。現在は人知れず静かな山であった。

参考文献
※1「再発見 胆江地方から見える山々」及川慶志著 胆江日々新聞社2000年4月発行

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