白山堂山(はくさんどうさん)
岩手県奥州市江刺区米里
標高475.4m
奥州市営バス重王堂線荒町橋バス停または立石バス停下車
【写真】山頂小祠
2011年6月12日
 755 水沢駅前発(県交通バス乗車)
 815〜828 県立江刺病院(市営バス乗り換え)
 900 荒町橋バス停
 932 開拓農道交差点
 945 白山堂山の北方から山に入る
 957 作業道横断
1017 山頂小祠
1048 大岩
1126 鹿喰集落の水田跡畦道
1200〜1244 立石バス停(市営バス乗車)
1310〜1321 本町〜川原町(県交通バス乗り換え)
1342 水沢駅前着

 市営バス重王堂線に乗車。バスの車窓から風景を眺めていると米里産直前に人垣が見えた。今シーズンの初開店日で関係者が集まっていたようだ。人首町の市街地を抜けた所にある荒町橋バス停で下車。県道27号を北上し坂を上っていく。牧草地まで上ってくると後方(南面)の展望が良い。右手に池があるところで左折し白山堂山の北麓を通る道に入る。この道の入口には開拓農道と記されたプレートが立っている。開拓農道の南面は白山堂山麓に広がる牧草地、北面は湿地でハンノキが多い。笹ノ田方面の分岐を過ぎる。この道は西の方から笹ノ田方面への抜け道になっているようで車の往来が数分に1台程度ある。分岐の真北が白山堂山の山頂なのでどこから登るか探索しながら車道を西に進む。分岐から少し西の場所の車道切り通し上に赤テープが見つかったのでその場所から山に入る。マイヅルソウ、チゴユリが多い。
 右はアカマツ左は雑木の境界を一直線に登る。作業道を横断する。赤テープは山頂まで続いている。笹藪が進行を阻む。ヤマウルシ、ツタウルシも進行を阻む。タラノキ、サンショウ、モミジイチゴも進行を阻む。その他エゴノキ、コゴメウツギ、クロモジ、コシアブラ、ウグイスカグラなど。山頂近くにはヤマツツジ、タニウツギがぽつぽつと咲く。頭上にアカゲラのつがいがキョッ、キョッと鳴く。歓迎しているのかと思ったが小生の頭上をずっと追いかけてくるので威嚇しているのだ。
 山頂は東西に伸びる土塁の東端にある。小祠と白山と刻まれている自然石が立っていた。過去この場所に神社があったそうだが土塁はその遺構なのだろうか。草と蔓に覆われた山頂の荒廃ぶりからこの場所まで登ってくる人はほとんど無いと思われる。三角点は見当たらなかった。ヤマウルシ、ツタウルシをかき分けて探すのはあきらめた。それに頭上で威嚇するアカゲラ。アカゲラはこの山の守り神なのか。降参だ。早々に退散しよう。
 山頂の土塁に沿って東に進む。その後、尾根上の道になる。赤テープも付いている。アカマツの倒木が多い。背丈を超える大岩が3箇所ほど道沿いにあった。赤テープに導かれる道は途中から尾根から離れスギ林の中に入る。小生は一旦スギ林の中を進んだが再び尾根に戻った。赤テープは無くなったが踏み跡がある。空き缶もあるので人が入っているようだ。尾根と踏み跡をたどって下る。いったいどこに下っているのか不安になるが車の音が聞こえるので麓は近い。
 林縁の猛烈な藪をかき分け廃道を横断すると草刈りされて間もない水田の畦道に出た。この場所は鹿喰集落の西端で眼下(南面)に水田が広がる。初めて来た場所なので全く要領を得ない。辺りをきょろきょろしながら集落内の細道を進む。県道287号に出てから南進し米里産直(立石バス停)まで歩き通した。

参考文献
※1「再発見 胆江地方から見える山々」及川慶志著 胆江日々新聞社2000年4月発行

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