兜明神岳

岩手県川井村
標高1005m
JR山田線区界駅
県北バス(106急行)区界住宅前

【写真】かぶと広場のダケカンバ

2007年5月20日
 925 JR水沢
1131 JR区界
1200 区界住宅前バス停
1410 兜明神岳山頂
1440 かぶと広場
1518 見晴山
1613 白樺荘
1619 ウォーキングセンター
1717 JR区界
1921 JR水沢

 盛岡駅で山田線の快速列車に乗車する。車窓から外の景色を眺めると沿線で鉄道写真の撮影をしている方を結構見かけた。山田線は今でも旧国鉄時代からの車両で運行されているので希有な路線としてファンが訪れているようだ。区界で下車。小生と同様、ハイキング姿のグループも下車した。駅舎の前を国道106号が通る。国道の向かい側(北側)に道の駅があり休憩所や物産販売所があるので多くの人で賑わっている。道の駅の東端にあるトイレの裏に回ってみると閉伊川の源流があり、また区界高原の遊歩道の案内板が立っていた。まず兜神社から森林観察コースを経由して山頂を目指すことにした。
 閉伊川の左岸に沿って東に進むとウォーキングセンターに至る車道に突き当たる。ここで右折するか左折するか迷う。同時に雨も降ってきた。結局右折し再び国道106号に戻る。傘を差しながら国道を東に進む。1km程で区界住宅前バス停、その先に兜神社の鳥居があった。参道にはニリンソウが咲いている。由緒書きによれば閉伊頼基(鎮西三郎為朝の三男)ゆかりの神社とのこと。参拝後神社の左裏手から続く森林観察コースに入る。雨は次第に止んできた。
 このコースには主だった木に木名と特徴が記されたプレートが取り付けられている。ほとんどの樹木は芽を出し始めた頃で見分けるのが難しいのでこのプレートがとても参考になった。標高が低いところはミズナラ、シナノキ、オオヤマザクラ、ツリバナ、マユミ、オオカメノキ(開花中)、ウツギ類。七合目付近からダケカンバ、アオダモ。山頂付近の岩場はヤマツツジ、ムラサキヤシオツツジと標高によって植生の変化を感じることができる。
 山頂付近は険しい岩場となりすれ違い歩行困難のため上り下りのコースは別となっている。山頂自体も尖っていてその先端に小祠が有るが四つん這いになってその地点まで上り下りするので精一杯。展望は一時的にガスの切れ間から麓の道の駅が見えた。
 下山コースは見晴山経由ウォーキングセンターとした。山頂の岩場を下るとかぶと広場があって炊事施設や避難小屋がある。ここで休憩していると30名ほどのグループが通過した。この付近のサクラは開花前であった。しばらく広い草地の中の緩やかな下りとなる。再びシナノキ、オオヤマザクラ(開花中)が多くなる。鞍部から見晴山へは細道を上り返す。樹林帯を抜けると南面に展望が開け見晴山に着く。東面に兜明神岳山頂がよく見える。
 その後アカマツ広場、白樺荘を経由しウォーキングセンターに到着。既にウォーキングセンターは閉館していた。周囲のサクラ並木は散りはじめであった。道の駅まで戻り物産販売所を覗いたが混雑のため退散し列車の時刻まで裏の小公園を散策する。閉伊川沿いのサクラやニリンソウの群落が見頃だった。


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