烏丘(からすおか)
岩手県奥州市江刺区田原
標高590m
奥州市営バスまたは岩手県交通バス大平下車
【写真】県道197号から烏丘を望む
2011年11月26日
 914 上島(県交通バス乗車)
 931 大平
1020 早池峰幹線29鉄塔
1036 林道に出る
1045 早池峰幹線28鉄塔
1105〜1205 烏丘山頂
1223 早池峰幹線28鉄塔
1250〜1355 早池峰幹線29鉄塔
1450 大平(県交通バス乗車)
1508 秋成

 今回登ることになった烏丘は六七一峰の南西約2kmの場所にある。真夏に六七一峰に向かった時、県道197号を進みながらついでに烏丘の登山口などの下調べをしたが登山の対象となるような山ではないので当然ながら標識は見当たらない。しかしそのピークは明瞭だ。また山頂付近に送電線の鉄塔が立っているため登頂時の格好の目印となる。
 送電線の鉄塔があるならその巡視路があるはずだ。その道を利用して登頂するのが最も効率が良いと考えた。大平バス停から県道197号を東に進む。蒲道沢集落の最奥の民家前を過ぎると頭上を送電線が通っている。県道南側には草地広場がありその中央に鉄塔が立つ。鉄塔には早池峰幹線29と記された標識がある。草地の南端から伸びる巡視路に入る。カラマツ林が続く。間もなく谷沿いの道となり斜面を登ると林道に出た。ここで右折する。すぐに早池峰幹線の標識があるので左手の細道に入る。つづら折りの道を登るが次第に勾配がきつくなる。カラマツの黄葉が美しい。
 巡視路は早池峰幹線28鉄塔の場所が最高標高点でその先は下りとなる。地形図によればこの場所から東南方向に伸びる尾根を登ると烏丘の山頂に至ることになる。登り口は灌木が茂る。北面は急峻な崖になっていて大岩が点在する。斜面に取り付くとアカマツ林に変わり障害物が無くなって歩きやすい。尾根の稜線に沿って境界標が埋められているのでそれを目印として登る。幹が折れ枯れたアカマツが目立つ。次第に地面の積雪が目立ち始め山頂付近は白一色になった。
 山頂に到達、と言っても特にその標識は無い。山頂は東西方向に平坦な地形で雰囲気は良い。カラマツ、ウリハダカエデ、ヒトツバカエデ、クリのほとんどは細木で樹間越しに東面の蓬莱山〜六七一峰、西面の市街地方面の展望と直下の鉄塔が見える。南面はアカマツ、ミズナラの厚い林で覆われている。積雪の上にビニールござを敷き昼食休憩とした。湯を沸かしインスタント豚汁、コーヒーを飲んだ。1時間ばかり山頂にいたが体がかなり冷えてしまったようだ。この時は大したことはないだろうと思っていたが翌日は悪寒が収まらず体調を崩してしまった。
 帰路は往路と同一コースで下山した。県道脇の早池峰幹線29鉄塔のある草地で1時間休憩する。カラマツの黄葉を眺めながら去りゆく秋をゆっくりと過ごした。

参考文献
※1「再発見 胆江地方から見える山々」及川慶志著 胆江日々新聞社2000年4月発行

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