国島山(くにしまさん)
岩手県奥州市江刺区伊手
標高484m
奥州市営バス伊手線千刈田下車
【写真】国島山山頂
2011年9月10日
 755 水沢駅前(県交通バス乗車)
 815〜835 江刺一中バス停〜大通り公園バス停(市営バス乗り換え)
 900 桝和バス停
1012 林道から山に入る
1029〜1035 国島山頂
1045 林道に戻る
1144〜1148 千刈田バス停(市営バス乗車)
1215〜1220 江刺バスセンター(県交通バス乗り換え)
1242 水沢駅前

 国島山は前田山の南隣にある山である。地形図に山名の記載はないが文献※1でその存在を知った山である。小生の未踏峰の一つでもあり本日は初登頂を目的として出かけることにした。奥州市営バス伊手線の桝和バス停から歩き始める。バス停は国道397号にあるがここから南に分岐する道に入る。沿道の数ヶ所に「ゴミを捨てるな くにしま環境保全会」の看板がある。地形図に記載はないが今でもくにしまと言う地名が残っていることかわかる。その「くにしま」の名を冠した山にこれから向かうことになる。
 報恩山明蔵寺入口の看板が立つ交差点は右折。伊手川を渡り戸隠神社の前を通過する。小中田集落付近から谷間の沢に沿った道を進む。沿道にヤマハッカ、サラシナショウマ、ツリフネソウ、キツリフネ、アキカラマツ、ヤブマメ。沢の最上流部にある芦沢集落は牧草地と池がある開けた場所だった。下界から隔離された楽園のような場所だ。前方には右に前田山、左に国島山、両方の山とも三角錐形状で間近に迫る。特に前田山は反対側の藤里側から見ると荒れた石ころの地肌がむき出しの山だっただけにかなり印象が異なる。
 頭上に送電線が通っているがその直下の林道を進む。送電線、林道共にちょうど国島山の東脇を掠めるように通っている。ここから南に見える高峰は六七一峰(ゴンボボラ)でその姿はとても大きく見える。林道の峠の位置から山に入ることにした。すぐに鉄塔直下の草地広場に出る。赤リボンが樹木のあちこちに付けられているが山頂に向かう道は無さそうだ。山頂を目指して直登を試みる。アカマツ主体の細木ばかりの山だ。やがて尾根に出た。山頂は北にある。尾根筋に沿って登っていく。山頂付近は岩が多いがそれを乗り越えるとまた元の植生になった。やがて山頂に到達した。山頂を示す標識などは見当たらない。樹木はコナラ、アオダモ、アカマツ、クロモジが密に茂る。薄暗く展望は無い。
 帰路は山頂からまっすぐ西に下り林道に出た。復路は往路と同じ道を通り途中、戸隠神社へ参拝に立ち寄った。進行方向(北)に銚子山、永倉山が見えるがこちらも雄大に見える。バスの時刻が迫ってきたので小走りで千刈田バス停に向かった。

参考文献
※1「再発見 胆江地方から見える山々」及川慶志著 胆江日々新聞社2000年4月発行

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