三ツ石山
雫石町、八幡平市
標高1466m
JR雫石駅から県交通バス網張温泉行終点下車
JR盛岡駅から県北バス松川温泉行終点下車
【写真】大松倉岳方面から三ツ石山
2007年9月23日
 616 JR水沢
 805〜810 JR雫石
 853 網張温泉
 924 リフト終点
 935 犬倉分岐
1015 小ピーク(大松倉1.1km,犬倉2.8km地点)
1029 大松倉岳
1055 三ツ石山荘
1125〜1205 山頂
1228 三ツ石山荘
1255〜1315 休憩
1336 松川大橋分岐(松川大橋2.6km,松川温泉1.8km地点)
1420〜1525 松川温泉登山口〜散策
1735〜1813 JR盛岡
1921 JR水沢

 今年の山歩きの目標を今月になってから決定した。文献※1のガイドブックを眺めているうちに掲載してある山を全て訪れてみようとふと思ったのである。既に訪れている山もあるのでゼロからのスタートではない。しかし登頂経験のある山は掲載されている山の半分にも満たない状況であった。先週の敬老の日を含む三連休は大雨による災害が県内各地で発生したため山歩きは中止。それだけに本日は期待度が高い。目的地は三ツ石山。高山帯に属する山なので寒くなる前に行った方が良さそうと思ったからである。
 雫石駅で電車から下車。駅前から網張温泉行きのバスに乗車する。乗客は高校生が多いが彼らは雫石高校前で下車しその先終点までは一組の夫婦と小生のみの乗客となる。終点網張温泉でバスを降りる。駐車場を横断し北に向かって進みスキー場のリフトに乗る。リフト券は終点までの片道を購入した(900円)。リフトに乗る前にトイレに寄るべきだったと少し後悔した。リフトは終点まで3本を乗り継ぐが3本目からアオモリトドマツの樹林帯となり標高による植生の変化を感じることができる。既に雲上の世界であり後方(南側)の秋田駒ヶ岳が目立つ。
 リフト終点から右に続く階段を上っていくと犬倉分岐に着く。ここで左折(西に向かう)。しばらくは甘い香りが漂うアオモリトドマツの樹林帯を進む。ムシカリ、ホツツジ、ブナ、ミズキ、アカミノイヌツゲ、ナナカマド、ダケカンバ、ノリウツギも観察できた。大松倉岳手前の小ピーク付近から樹林帯から笹原に変わり道沿いにエゾオヤマリンドウが咲く。大松倉岳を過ぎると稜線上の平坦な道となり展望がよい。大松倉岳自体も平坦な稜線上にあり標柱がなければ気が付かないだろう。
 三ツ石山荘に向かう鞍部に下る。この付近でやっと三ツ石山の全貌が現れる。三ツ石山頂に向かって登山道が英字のJの形になって伸びているのが見える。山頂付近は急勾配のようだ。再び樹林帯に入り、やがて木道となり湿原を渡り山荘前に着く。周辺はかなりの人出で賑やかである。湿原の写真を数枚撮った後山頂に向かう。アオモリトドマツの樹林帯を抜けると笹原になり道沿いにシロバナトウウチソウが咲く。急勾配の階段が続く。下山者が「紅葉で錦のようですよ」と言っていたので期待が膨らむ。
 山頂台地に出ると一帯はミネカエデが紅葉していて美しい。ほとんどの登山者はここで歓声を上げていた。三ツ石山のシンボルの大岩の上で昼食休憩。岩の南面の登山道沿いで休憩している人も多い。男性プロカメラマンが来ていて風景や登山客を撮っていた。源太ヶ岳経由で来た人も多いようだ。休憩後散策を兼ねて三ヶ沼まで足を延ばそうと思い途中まで進んだが登山客の往来が多くゆっくりできそうにない。疲労と帰りの時刻も考え引き返し予定より早いが下山することにした。
 下山は松川温泉コースとした。三ツ石山荘を少し過ぎると湿原上の木道に分岐点があり左折する。すぐにアオモリトドマツの樹林帯に入る。疲労もピークになってきたので登山道の道幅が広くなったところで休憩した。アオモリトドマツの木陰がちょうどよい。山頂付近の喧噪とは一転して静かな場所である。座った足下にマイヅルソウの薄茶色の実がなっていた。その後ヒメモチやヒロハツリバナの実を観察しながらゆっくりと下山する。松川大橋分岐から下り勾配がきつくなる。
 登山口に出る。松川荘という温泉宿の前であった。道に不慣れなため付近をうろうろ歩き回る。世間一般は三連休のせいか入浴客が多く訪れている。その中で小生の登山の格好は場違いに感じてしまう。まず最寄りのバス停を探す。登山口から西に続く車道を進み駐車場を横断する。さらに進むと県道に突き当たるがその地点に松川荘口バス停があった。一時間も待ち時間がある。再び松川荘まで戻り観光客の人の流れにまかせ川沿いの道を進み地熱発電所に入る。構内に見学施設があったので中に入り見学した。施設を出た後左に分岐する坂道を上り途中で左折。峡雲荘という温泉施設前に着いた。
 駐車場に盛岡行きの路線バスが待機していて運転手がバス停脇でタバコを吸っていた。「まだ出発時刻には早いですよね」と挨拶代わりに聞く。「30分もあるから温泉に入ってこい」「今日は混んでるのではないですか」「此処の風呂は広いからそんなことはない」。元々温泉入浴する気は無かったのでしばらくバス停前で待機。暑かったが残暑を感じるのも今日が今年最後であろう。

参考文献
※1「新・分県登山ガイド2 岩手県の山」 藤原直美著 山と渓谷社 2006年6月発行
※2「山と高原地図 岩手山・八幡平・秋田駒」 昭文社 2004年発行

三ツ石山
雫石町、八幡平市
標高1466m
JR雫石駅から県交通バス網張温泉行終点下車
JR盛岡駅から県北バス松川温泉行終点下車
2010年9月4日
 635 JR水沢
 805〜810 JR雫石
 853 網張温泉
 936 リフト終点
1049 大松倉岳
1022 三ツ石山荘
1154〜1228 山頂
1255 三ツ石山荘
1431〜1615 松川温泉松川荘
1810〜1849 JR盛岡
1943〜2121 JR北上
2136 JR水沢
参加者4名(小生含む)

 今回は集団登山である。メンバー全員の都合が良い日としてこの日が選ばれた。ただし小生の個人的都合上、登山の翌日は市民スポーツ大会に参加することになっていてハードな山は除外したい。企画した(企画を押しつけられた?)役得により三ツ石山に決めた。網張スキー場のリフト利用ならさほど体力を消耗しないだろう、気軽な山歩きができそう、体力不足のメンバーにもちょうど良いだろう、下山後の温泉も良さそうだ、などと考えた。
 雫石駅で網張温泉行きのバスに乗り換える。途中から乗客が我々だけになり貸切状態になった。前方に網張スキー場が見える。岩手山の山頂部は雲で覆われている。終点の網張温泉で下車。早朝から日射しが照りつけ今日も残暑厳しい一日になりそうだと思っていたがかなり涼しい、と言うより寒い。寒いという感覚はここ数ヶ月体験していないので驚いた。あわててザックから合羽を取り出し着用した。ホテルの売店で食料を調達するメンバーを待っている間にリフト券を購入(片道3基\1,000)する。
 リフトの乗車中のメンバーは面白がったり怖がったりでなかなか賑やかだ。リフト真下のゲレンデではヨツバヒヨドリが満開である。既に季節は秋に近づいている事を感じる。しかし次第に日射しが強くなり暑くなってきた。最後(三つ目)のリフトを降りるとエゾオヤマリンドウ、アキノキリンソウが見られる。そこから少し階段を上ると展望台があり南面〜盛岡市街地方面の展望が良い。
 犬倉分岐で左折。アオモリトドマツと笹原の道を進む。前方になだらかな起伏の大松倉山が見える。後方を振り返ると岩手山が聳えるが依然として山頂部は雲で覆われている。大松倉山の手前でアオモリトドマツの樹林帯を抜け展望が開ける。沿道にハクサンフウロ、ツルリンドウが咲く。クルマユリ、ゴゼンタチバナ、シラタマノキ、ツバメオモト、ユキザサ、マイヅルソウには実が付いている。時折吹く涼しい風が心地よい
 三ツ石山荘でポツポツと雨が落ちてきたがすぐに止んだ。山荘周辺の湿原にはウメバチソウが多い。湿原沿いの木道を渡り山頂までの最後の登りに取りかかる。シロバナトウウチソウ、ダイモンジソウが咲く。岩手山の雲が晴れ岩手山頂が見えるようになった。露岩の道を一直線に上るとミネカエデの山頂台地に出た。大岩が積み重なったピークに上がり昼食とする。
 団体客で混雑してきたのと体が冷えてきたので予定よりも早めに下山を開始した。途中、三ツ石山荘のトイレに寄る。山荘から松川温泉に下る。登山道には水たまりがあって滑りやすい。それでも順調なペースで下ってきたようで予定より1時間も早く登山口に到達した。下山中、硫黄の臭気に閉口したが登山口に着くまでには慣れたようだ。登山口にある松川荘で入浴(料金\500)。湯上がり後のビールは美味かった。

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