明神岳
岩手県北上市
標高358.8m
岩手県交通バス上野田線柧木田
【写真】山頂三角点
2011年6月4日
1215 広瀬バス停
1336〜1400 山頂三角点
1514 舘沢
1603〜1618 口内郵便局前バス停(県交通バス乗車)
1641〜1655 JR北上(JR東北線乗り換え)
1712 JR水沢

 尻掛山を下山した後、国道456号を北上し奥州市江刺区広瀬地区の中心部に向かった。中島バス停付近で広瀬川を渡る。この位置に地図入り案内板があり川の右岸に東屋、キャンプ場があるとのこと。産直や小学校のある広瀬中心部は北を口内川、南を広瀬川に挟まれた小高い場所にあった。さらに国道を北上すると奥州市、北上市の境界を越える。この付近は口内川が山地を貫流しその右岸沿いに国道が通る。道路の両側の休耕田にサワオグルマが咲く。山地を抜けると開けた水田地帯に出る。大越田集落で左折(西に進む)。坂道を上っていく。集落の西端の民家で道は未舗装に変わり薄暗いスギ林の中を抜ける。再び水田と民家が数件現れた。アオサギが小生の挙動を伺っている。坂を上って峠を越えると草刈場集落から明神岳に向かう林道に突き当たる。ここで左折(西に向かう)。左手の小高い位置に数件の民家、右手にため池がある。
 スギ林の中、緩い坂道を上っていく。道幅は狭いが車の通行に支障となる場所はなさそうである。スイッチバック式で急斜面を上ると丁字路に突き当たった。文献※1によると明神岳の南峰には三角点、北峰には神社があるとのこと。予定では北峰に登るつもりだったが丁字路から北に進む道は荒廃している。そこで道の良い南峰方面に向かうことにした。林道からは左(東)の視界が開ける。林道のピーク地点から南に続く尾根に入る。道は無いがわずかな踏み跡がある。一直線に登ると間もなく山頂台地に出た。三角点もすぐに見つかった。周囲はアカマツが多くコナラ、クリ、クロモジ、エゴノキ、ウワミズザクラ、林床にチゴユリが多い。樹木に囲まれているので展望は無い。別方向に下山する道も見当たらなかった。平坦な山頂なので腰を降ろし休憩を取ることにした。
 下山は往路と同じ尾根を下り林道に出た。林道を西に進み明神岳の西面を下る。一帯はミズキが満開で山を白く染めるほどである。林道は最初、フキ、ヤエムグラ、ヨブスマソウの生える歩きやすい道だったが間もなくササで覆われた。ササは露で濡れていないのは幸いだが進行が阻まれた。倒木も何カ所かあったので迂回した。ササや草花の花粉で黒のジャージが真っ白になる。小沢が流れ込む地点からササも幾分勢力が衰え、やがて草刈り機の音が聞こえてきた。麓は近い。舘沢集落の荒廃した民家の脇を通り県道287号に出た。この付近は口内川支流の末端部でその源流は県道西側の水田脇の細い流れであろう。県道を北に進み営農研修センター前で右折。口内町方面に進む。ぽつぽつと降っていた雨が本降りに変わった。途中、清水観音の小さな御堂があったので拝礼し、口内公民館前でバスを待った。

参考文献
※1「再発見 胆江地方から見える山々」及川慶志著 胆江日々新聞社2000年4月発行

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