岩手県雫石町
標高生森348.4m,鉢森342.2m,勘十郎森315.5m,石倉森297.7m,三角森292.1m
JR田沢湖線小岩井駅
県交通バス松寿荘前バス停下車
【写真】エゾムラサキツツジ
|
2009年5月4日
1434 盛岡手づくり村バス停
1450 松寿荘前
1505 勘十郎森
1528 鉢森
1538 配水場
1545 石倉森
1555〜1606 生森
1620 配水場
1632 さえずりの里
1645 三角森
1720〜1745 JR小岩井
1924 JR水沢
数年前、七ッ森周辺を通る東北自然歩道を歩いたことがある。東北自然歩道は生森の山頂を通るがその他の七ッ森を構成している山々の山頂には寄らず山裾の林道を通るコースとなっていた。そこで今回は七ッ森の全山に登ってみよう思った。全山と言っても稗糠森には道が無く見立森は平地に造成されたとのことで実際は七山ではなく五山である。
男助山登山のあと鶯宿温泉からバスに乗車し盛岡手づくり村前で下車。繋十文字交差点から盛岡手づくり村まで車が連なり渋滞している。手づくり村前から西に進む車道を進み国道46号を横断。松寿荘に向かう。松寿荘前バス停の前からまず勘十郎森を目指して遊歩道を登り始める。アカマツ林の中にモミジイチゴ、ヤマブキ、タムシバ、タチツボスミレ、センボンヤリ、クロモジ、コゴメウツギ、キジムシロが咲く。途中分岐が2ヶ所あるが上り坂の方を選択して進むと勘十郎森に到達した。山頂広場の中央に東屋がある。
勘十郎森から西に一直線に下る。東屋を過ぎると鉢森山と三角森の間の鞍部の十字路に着く。直進はさえずりの里、左は鉢森山、右は三角森である。ここで左折し斜面を上る。七ッ森の中では最も体力を必要とする上りである。アカマツ林の地面にマイヅルソウが目立つ。山頂付近は七ッ森のコース案内板に記載の通りエゾムラサキツツジが咲く。あとで図鑑で調べてみるとは北海道の山地にのみ自生するとある。とすると植栽だろうか。とにかく初めてこの花を観察できたのはうれしい。鉢森山山頂は遊歩道脇に標柱が立つのみ。アカマツ林の中で展望はない。
鉢森山を過ぎ遊歩道をそのまま直進。下っていくと配水場前の林道に出るので左折する。この付近の沿道は桜並木となっていて遅咲きのサクラが咲いている。しばらく林道を進むと石倉森入口の道標がある。ここから石倉森へ上る遊歩道に入る。
鉢森山にくらべ緩やかな上り坂を登っていく。沿道の樹木に樹木名が記載されたプレートが付けられている。石倉森山頂は遊歩道脇に標柱が立つのみ。アカマツ林の中で展望はない。
石倉森を過ぎ遊歩道をそのまま直進。下っていくと林道に出る。生森入口は林道を横断したところにある(道標あり)。ドウダンツツジのトンネルを抜ける。再び林道を横断。遊歩道は林道を右に10mほど進んだ所から生森山頂に続いている(道標あり)。生森山頂の展望台からは御所湖、盛岡市街地、反対側のベンチからは岩手山の展望がよい。以前訪れたときに比べ手前の樹木が枝払いされ見晴らしが良くなった。
次はさえずりの里を目指す。ほば来たコースを引き返すが石倉森、鉢森山には寄らずに林道を進んだ。そのまま林道(=東北自然歩道)を進めばさえずりの里に着くが途中から分岐する遊歩道に入ってみた。この道は鉢森山の西側斜面を上り丁字路に突き当たる。ここで左折した(右は恐らく鉢森山に向かう)。再びエゾムラサキツヅシに出会い下っていくとさえずりの里に着いた。野鳥の給餌台、トイレ、炊事施設がある。野鳥たちは小生に気づくと飛び立っていった。キクザキイチリンソウが満開だ。
鉢森山と三角森の間の鞍部の十字路から左折し斜面を上ると三角森に到達した。南面は鉢森山、北面は標高279.8m峰の展望がある。そのまま遊歩道を直進(北に向かう)。ピークを越し途中の丁字路で右折(東に向かう)。下っていくとリハビリテーションセンター前の舗装された車道に出た。
短時間の山歩きだったが春の自然観察を楽しむことができた。JR小岩井駅から帰路に着く。
参考文献
※1「岩手の里山を歩く」大坊孝男著 岩手日報社出版部2004年4月発行
|