西岳

一戸町
標高1018.1m
IGR奥中山高原駅から岩手県北バス子どもの森行き奥中山高原温泉下車

【写真】西岳山頂

2003年11月10日
 750 JR水沢発
 859 JR盛岡着
 911 IGR盛岡発
 948 IGR奥中山高原着
 953 奥中山高原駅前バス停発
1004 奥中山高原温泉バス停着(バス\260)
1019 一合目(リフト券売場)
1034 六合目
1045 八合目
1054 西岳レーダー雨量計
1059〜1142 山頂 三等三角点
1159 六合目
1201 五合目
1215 一合目(リフト券売場)
1220 朝朱の湯温泉
1433 奥中山高原温泉バス停発
1447 奥中山高原駅前バス停着
1513 IGR奥中山高原発
1554 IGR盛岡着
1630 盛岡駅前発(県交通特急バス盛岡−室根)
1743 水沢駅通り着

 先日の姫神登山の折りIGR好摩駅で奥中山高原きっぷのパンフレットを入手した。この切符はIGRの乗車券+バス料金(奥中山高原駅〜いわて子どもの森)+温泉+おみやげなどのセットとなっている。この内容は西岳に登る絶好の機会を提供していると思われた。西岳には登ったこともないし見たこともないが参考文献によれば簡単に登れそうだ。奥中山高原きっぷは第三セクターのIGRならではの企画であろう。出資者の県・市町村・県北バスが協力すればもっと良い企画ができそうだ。
 盛岡でIGRに乗換。窓口で奥中山高原きっぷを購入する。9:11発の快速八戸行きは青い森鉄道の車両だったが4人掛けのボックス席があり旅行者にはありがたい。JRも見習って欲しいものだ。奥中山高原で下車。ただしホームにはJR時代の「おくなかやま」の駅名標がたくさん残っている。駅の階段を下りてすぐ右手にバス停がある。女性が一名バスを待っていた。定刻にバスが到着。乗車したら5〜6人も乗車していて驚いた。ローカルバスにしては盛況である。全員が奥中山高原温泉で下車。このバス停にはスキー客用と思うがトイレ&ガラス張りの待合室がある。今日は平日であるが温泉が営業していてほっとした。
 道路を隔てた西側がスキー場である。西岳ヒュッテの案内板からスキー場に上り最初の建物(リフト券売り場)がある。その裏に一合目道標があった。車両通行禁止の柵の中に入ると左手に西岳登山道と書かれた黄色の地に黒ペンキ文字の標識が立っていた。登山道がなくてもゲレンデの中を上り電波塔を目指せば山頂に着いてしまうが忠実に登山道を歩く。2回ほど左の笹藪に入り登山専用道となるがそれ以外はゲレンデの中を踏み跡を頼りにつづら折りに進む。所々に霜が残っている。
 最初の電波塔が八合目。ここから稜線上に次の電波塔に続く道を進むとその途中にピークがありそこが山頂である。山頂は狭くとがった岩場で座って休憩するのは難しい。山頂すぐ西に電波塔の建物があり視界が遮られるがその他の展望は良い。折爪岳・岩手山・姫神山・早池峰山など。八甲田はやや霞んでいる。山頂に隣接する電波塔は西岳レーダー雨量計で電波を雲に反射し観測していると案内板に記されている。この電波塔の前には広い駐車場がありその一角にベンチや展望台がある。展望台は風雪のため階段が1つ脱落していた。展望台の下はガラス張りの休憩室になっている。当日は3人の人が電波塔の中を掃除していた。
 駐車場で昼食を摂るのは登山しに来た感じがしないので2つの電波塔の中央付近(スキー場の最高地点)で腰を下ろした。北側の見晴が良い。同じコースをたどって下山し温泉に入る。奥中山高原きっぷを提示し入館。おみやげは地元奥中山のクッキーだった。「子どもの森に行きますか」と聞かれたが,体力を使いそうな施設なので本日は遠慮する。それでもこの切符で約\1000の得をしている。湯は肌がつるつるになるタイプ。露天風呂が気持ちよかった。
 奥中山高原駅で昭和40年代のSL(D51)の写真を見て待ち時間を過ごす。奥中山付近の急勾配を上るSLの勇姿である。帰路も青い森鉄道の車両で盛岡着。盛岡から快適で料金が安い特急バスで水沢に戻った。

参考文献
※1「岩手の山やま」 昭和60年7月20日発行 熊谷印刷出版部 高橋喜平・高橋亭夫・中村正


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