折爪岳

岩手県二戸市・軽米町・九戸村
標高852m
二戸駅から県北バス伊保内行き舘橋または折爪岳登山口下車

【写真】軽米展望台から折爪山頂

バス時刻
県北バス舘橋バス停二戸行時刻 1318,1508,1623,1753

2003年11月27日
750〜900 JR水沢
1013 IGR盛岡
1118 IGR二戸
1125 二戸駅前発(県北バス\210)
1138 舘橋バス停着
1215 景勝地高井戸ヶ原
1219 神社
1233 小屋,日の沢の滝400m分岐
1250 丁字路
1302 案内板,山頂まで0.5km
1309〜1317 山頂
1335 展望台発
1346 丁字路
1359 小屋
1403 丁字路
1407 日の沢の滝
1420 日の沢の滝,天ヶ塚林間コース4km,車道は4.8km
1441 山頂まで6.7km地点
1452〜1507 折爪岳登山口バス停(県北バス\170)
1515 福岡川又
1549 IGR二戸
1654〜1704 JR盛岡
1809 JR水沢

 先日西岳に登頂したが,山頂から北方を望むと一番目立っていたのが折爪岳である。西岳・折爪岳間に障害物はないので山裾から山頂まで一望できる。鍋を逆さにしたような山容で山頂付近はなだらかな台地になっているようだ。
 JR水沢発7:50の電車に乗車するつもりで駅構内に入るといつもより人で混雑している。構内放送が流れ市内真城の踏切で人身事故のため列車が止まっているとのこと。この時間なら盛岡行き特急バスに乗る方法もあるが盛岡でIGRの接続が良くないので列車の運行再開まで待つことにした。65分遅れで列車が到着。車内は満員となる。後続の列車はしばらくこないのでこの列車に乗車くださいとのことである。北上までは徐々に乗客が増えたがその先は増えなくなった。先行列車が通過したのだろう。
 盛岡でIGRに乗り換える。予定では快速に乗車するつもりだったが当然間に合わない。次発の普通列車に乗車した。IGR二戸で下車。駅前広場に立ち辺りを見回すと伊保内行きの県北バスが乗客を乗せ待機していた。バス乗り場の時刻表を見ると5分後に出発とある。今朝の遅れを取り戻すべくバスに乗り込んだ。二戸市の中心部,福岡川又バス停で乗客が増える。初めての土地なので車窓の風景と地図を見比べながら下車する地点に気を配る。幸いこのバスはバスカード仕様なのでバス停の名前は運転席前に表示される。舘橋と表示されたのでそこで下車した。
 下車したところに折爪登山口の案内板が立ち北方に未舗装車道の坂道が続いている。その坂道を上っていく。道沿いに立つ数件の民家を過ぎると一輪車に薪を積んで下りてくる年輩の女性と行き違った。「歩いて折爪さ行くのすか」「そ,そうです。暇ですから,ははは・・・」と会話を交わす。その先は家も途絶え山裾を巻きながら少しずつ高度を上げていく。未舗装であるが車の通行はなく気分的に楽である。景勝地高井戸ヶ原という道標があり辺りは広い台地となっているがめぼしい展望はない。すぐその先の山の斜面に小さな神社がある。林業用の作業道が多数分岐している。日陰の水たまりには厚さ1pほどの氷が張り冬が近いことを知る。右手に電波塔が目立つ山頂が見えるようになる。しかし間に谷があるので道は大きく左に迂回している。
 小屋があったので中を覗いてみた。土間で外周に板張りのベンチという一般的な避難小屋であった。ここから右に日の沢の滝コースが分岐しているので帰路はこちらにしようと思った。そのまましばらく進むと左に分岐する道があるのでそちらに入る。この道は電波塔の管理用の舗装道である。地図によれば徒歩なら山頂まではこちらの方が近いようだ。最初の電波塔で舗装道は終了し細い荒れた道を数十メートル上ると軽米町が整備した展望台に出る。その先は緩やかな登りとなり左右に立ち並ぶ電波塔の間を進んでいく。ひときわ巨大なNTTの電波塔の近くに山頂がある。立派な標柱が立っている。反対側から車道が続いていて車でも楽に到達できる場所である。しかしこの時期にこの場所に訪れる人は自分一人だけであった。
 帰りのバスの時刻から下山時刻を逆算すると山頂でゆっくりとはできない。山頂からの展望はあまりよくないので軽米町の展望台に戻りここで10分間休憩とした。北にうっすらと八戸市街地と太平洋,東に階上岳・久慈平岳,眼下に八戸自動車道折爪SA,南に折爪岳山頂の電波塔,西に一戸・二戸市街地と七時雨山方面。景色を堪能した後下山開始。予定通り小屋から日の沢の滝に下る。すぐ先の丁字路で右折。沢沿いの道を一直線に下っていくと日の沢の滝がある。この季節のせいか水量が少なく滝としての迫力はない。春は一帯にヤマボウシが咲き見頃となるそうである。立派な車道に出る。この車道が折爪岳へのメインルートである。ここから天ヶ塚林間コースという別ルートもある。車道を下っていくと右手に往路で通った舘橋集落が見える。バスが通る県道に出る。近くに折爪岳登山口バス停がある。バス停前に詳細なガイドマップがありこの辺りのどのバス停で下車しても登山コースがあるようだ。
 当初の予定では金田一温泉に寄るつもりだったのだが今朝の列車の遅れで難しくなった。ところが時刻表を調べると福岡川又から金田一温泉行きのJRバスに乗車できれば可能になる。それには県北バス福岡川又バス停で下車しJRバスのバス停にすみやかに移動しないと間に合わない。ほぼ定刻通りに折爪岳登山口に県北バスがやってきたのでなんとか間に合いそう。福岡川又で下車。ところが福岡川又交差点の信号機が故障していた。交通誘導員の指示に従って交差点で立ち往生しているうちに目の前をJRバスが走り去っていった。うーむ,仕方がない。温泉は逃げないから次回にしようと思う。本日はそのまま帰路につくことにした。二戸駅までの道は金融機関や官公庁が建ち並ぶ二戸のメインストリートであるが道幅が狭く,車と自転車と歩行者が混在で通行する。朝からハプニングに遭ったが無事に帰ることができたので良かったと思う。


inserted by FC2 system