蘭梅山・釣山・機織山

岩手県一関市
標高151m,75.7m,60m
JR東北本線山目駅,一ノ関駅

【写真】釣山千畳敷から市街地の眺め

2004年11月23日

 843 真城バス停発
 921 山目バス停着(県交通\600)
1005 蘭梅山展望台
1132 釣山八幡神社入口
1140 機織山神社
1205 JR一ノ関

 寒さも次第に厳しくなってきた。奥羽山脈は既に冠雪していて気軽に行けそうにない。そこで簡単に登れる標高が低い山として一関市内にある3つの山を目標にした。蘭梅山は市街地の北西部,山頂に電波塔が立っていて目立つ山である。釣山は一関城跡を釣山公園として整備したもので市民憩いの場である。機織山の由緒はわからないが地形図でその地名を発見したとき山名として語感がいいので気になっていた。
 山目バス停で下車。近くの山目駅に立ち寄りトイレ休憩の後歩き始める。まず蘭梅山の麓にある配志和神社を目指す。山目地区は西側の山裾に沿って寺社が多い。配志和神社の参道入口に愛鳥の森(市指定),環境緑地保全地域(県指定)の看板が立つ。市街地に接しているのに自然に恵まれたところである。
 参道の石段を登る。この坂道は月見坂と言う。途中庭園,産湯ヶ池,芭蕉句碑など見学しながら進む。最後の急勾配は剱坂である。配志和神社は江戸中期の正徳元年の建造で市文化財である。本殿の両脇に樹齢1000年の2つの大杉が立つ(夫婦杉)。一関最大の木との事。芭蕉が一関−平泉間を往復したとき山目を通過したがその時配志和神社に立ち寄ったとの説がある。もしそうだとすると芭蕉一行はこの夫婦杉を目にした事だろう。
 本殿前から左に続く道を進むと蘭梅山に続く遊歩道と合流する。地図入り案内板がありいろいろなコースがあるようだ。紅葉は最後の見頃といったところ。次第に高度を増し電波塔の立つ山頂に至る。山頂には展望台があるので上ってみたが市街地方面は前山に遮られあまり展望が良くない。西面眼下に一関バイパスが通過する。地形図では三角点の表示があるので周囲を探してみたが見つからなかった。
 下山は南側の寺前という住宅地に下りた。磐井病院・市役所を経由,磐井橋を渡る。磐井川では白鳥が羽を休めている。上ノ橋の下をくぐり釣山公園の入口に至る。一関城跡地でその史跡を順番に巡るようになっている。公園と言っても城跡らしく勾配は急だ。一番高いところは台地状になっていて千畳敷と言う。銀杏の落ち葉で一面黄色だ。ここから市街地の展望が良い。しかしここでも三角点は見つからなかった。
 千畳敷から赤鳥居の立つ方向に下りる。公園の遊歩道を適当に下っていくと高崎町の住宅街を経由し釣山八幡神社入口に出た。国道284号東北本線の陸橋を越えすぐ右折し機織山に向かう。独立した目立つ山は見あたらないが何か手がかりをつかみたい。新興住宅が並ぶ通りの突端に小高い土地がありその上に小さな神社があった。機織山神社である。狭い境内に入り縁起でも記されていないかと探したが見あたらない。この場所は子供の格好の遊び場となっていた。神社からは雑木の間から西面の展望がよい。この地域に機織に関連する伝説があるのか勉強不足で定かではない。軽く参拝した後帰路についた。


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