鑪山・蝶ヶ森山

岩手県盛岡市
標高390.5m, 224.9m
JR東北線盛岡駅から県交通バス都南の園行たたら山下車

【写真】鑪山山頂

2008年4月20日
1411 盛岡バスセンター
1422 たたら山バス停
1510 鑪山山頂
1530 殿ヶ武士山山頂
1617 蝶ヶ森山山頂
1629 マルイチ東安庭店
1630 附属養護学校前バス停

 盛岡バスセンター前からバスに乗車。乗車したバスは都南の園行きであるが簗川経由と東安庭経由があるのでどちらに乗車してもいいように事前に地図を用意しておいた。バスロケーションシステムには次に到着するバスの系統番号が表示されるが初めて乗車するのでやはり不安だ。乗ってみなければ分からない。結果、このバスは簗川経由であった(東安庭経由だったら附属養護学校前バス停で下車し蝶ヶ森山経由で鑪山に到達する予定であった)。国道106号を西進し、たたら山バス停で下車。盛岡の中心市街地からわずか10分で登山口に着いてしまったのは驚きである。
 バス停の近くの簗川に架かる橋(鑪山橋)を渡ると五叉路がありその南東角に公民館がある。公民館の壁面に鑪山の案内図が記されている。また公民館の道路を隔てて反対側にも鑪山・蝶ヶ森山コースの案内板が立っている。どちらも概略図なので近くに登山口の道標がないかうろうろ探してみた。公民館から東の工業団地方面は手掛かり無し、公民館の入口前を通って左斜めに続く細道に入っていくと民家で行き止まり。鑪山橋方面から五差路を直進しアスファルトの斜面を上っていくと道幅は次第に狭くなり民家の裏庭を擦り抜けるような道になる。しかし鑪山方面を示す道標が道の随所に掲げられている。
 しばらく民家の裏山の平坦な道を東に進む。途中清水を横断するが周囲はワサビ、アズマイチゲ、キクザキイチリンソウ、ニリンソウ、カタクリが群生している。ここからスギ林の中に入り尾根に取り付くまでのややきつい登りとなる。スミレとシロバナエンレイソウが点在する。尾根に出たら左折する。カタクリが尾根の北斜面に群生している。コブシの花やケヤキの木が目立つ。やがて小祠のある鑪山山頂に着いた。ベンチ代わりの木の切り株に腰を下ろして小休憩。展望は北面の簗川地区が木立の間から見える。
 さらに尾根を東に進むと殿ヶ武士山頂に着く。アカマツに山頂を示すプレートが掛けられている。ここから眼下の北上川や飯岡方面の展望が良い。近くに人の背丈を超える大岩がある。岩の前のプレートには「風音を九郎義経の声とぞ聞く殿ヶ武士の森」と記されてあった。この山には義経伝説があるのだろうか。このあたりはクロモジが開花中だった。殿ヶ武士山から5分ほど下ると作業道に突き当たるので右折する。道脇にヤマブキ、モミジイチゴが咲く。コブシの咲く果樹園を過ぎると一般車道に出た。
 車道を北進する。沿道のサクラが満開である。途中、天然記念物のシダレカツラ方面に下るコースが左(西)に分岐しているがそちらには入らずに直進。蝶ヶ森山コースの道標で左折する。緩やかな起伏の畑の中の道を下っていく。蝶ヶ森山はすぐ南側にあるので道標は見当たらないが途中から山頂に至ると思われる道に入る。丁字路に突き当たるが右折すると山頂広場に着く(丁字路で左折すると墓地)。広場中央に花壇や炊事場があり市民の野外活動に使用されているようだ。三角点は北東角にある。
 山頂広場の西側から細道が続いているのでそちらに入ってみた。林の中、縦横に踏み跡があるので適当に下っていく。5人位がマウンティングバイクで林内を下って遊んでいるが背後から衝突されないように早足で下る。2m位の高さの崖のような斜面を強引に下り用水路を跨ぎ越すとマルイチ東安庭店裏に出た。国道396号を北上し最寄りのバス停(附属養護学校前)に着いたが本日は休日ダイヤなので本数が少なく相当待たなくてはならない。そこで市内見物をしながら大通りまで歩き通しバスに乗車、盛岡駅でJRに乗換し帰路に着いた。

参考文献
※1「新・分県登山ガイド2 岩手県の山」藤原直美著 山と渓谷社2006年6月発行


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