宇霊羅山

岩手県岩泉町
標高600.5m
JR岩泉線岩泉駅
JR盛岡駅からJRバス早坂高原線龍泉洞行き岩泉下町下車

【写真】山頂

2008年5月11日
 808 JR水沢
 913〜940 JR盛岡
1141 岩泉下町
1209 登山口
1250 展望地
1321〜1340 山頂
1357 展望地
1433 登山口
1444 豊川稲荷(雲岩寺の裏)
1455〜1720 JR岩泉
1812〜1831 JR茂市(山田線乗換)
2044〜2124 JR盛岡(新幹線乗換)
2155 JR水沢江刺

 岩泉地方の天気予報は弱雨。何とか支障無く山歩きできそうだと信じて出かけることにした。盛岡駅でJRバスに乗り換える。曇っているが空は明るい。しかしバスに乗車し早坂トンネルを抜け岩泉町内に入ると雨に変わった。バスは途中、道の駅「三田貝分校」で5分ほど停車する。分校のコンセプト通り店内に童謡が流れている。岩泉下町バス停で下車。国道455号沿いに東に進み清水川に架かる橋の手前で左折(北に進む)。弱い雨が降っているが雨具が無くてもしのげる程度である。清水川右岸沿いの車道を進むと発電所があり、その先の丁字路で左折。宇霊羅山の道標もあるのでわかりやすい。未舗装の林道を進む。沿道のミツバウツギが開花し始めている。ズミは満開だ。
 登山口付近はチゴユリ、タチツボスミレが見られた。登山口から数分で民家に出るがその手前で左に続く細道が登山道である。間もなくテレビ岩手中継所の道標があるがそちらには入らず赤布を頼りに上っていく。この辺りの登山道は二手に分かれていてどちらに進んだらよいか迷ったがしばらく進むと合流した。樹木はカシワが圧倒的に多い。低木ではミツバウツギ、ヤマブキが目立つ。ヤブレガサの葉が展開している。ホタルカズラが咲いていた。
 右側が切れ落ちている岩場を過ぎると気持ちの良い樹林帯の中の緩やかな上りとなる。ヤマツツジ、ヒトリシズカ、キバナイカリソウが咲く。やがて山頂に続く尾根道となり文献1で示されている展望地らしき場所に出た。周囲にアカマツ、シナノキ、アオダモ、カシワが立つ。しかし本日の天候では展望は望めず白一色のガスしか見えない。幸い雨は止みつつある。
 山頂まで岩場が続くので岩場に適した植物が多い。ヒロハヘビノボラズ、イワシモツケ、センボンヤリ、アブラナ科の白花(名称調査中)、アオダモ、イヌエンジュが見られた。山頂はネズ、ヤマボウシ、アカマツ、ミズナラで囲まれている。天候が悪く展望がないのが残念である。尚、文献1にあるように山頂からさらに西に登山道が続いていた。
 帰路は登山口まで往路で通った道を戻った。林道を下るのは遠回りに思えたので登山口近くの林道から南側に分岐する細道に入ってみた。すぐにお稲荷様の奥宮らしき社殿がありその先に続く参道を下る。鳥居をくぐると右手前方に豊川稲荷と記されたお堂があった。この場所は曹洞宗雲岩寺の裏の駐車場の一角である。立派な門をくぐり階段を下ると国道455号に出た。西隣に岩泉郵便局がある。
 岩泉駅で一休みする。次の列車時刻まで間があるので商店街まで食料を調達に出かけた。この商店街はうれいら通り商店街と呼ばれている。再び駅に戻り駅舎や線路などの写真を撮った。岩泉線は小生にとって県内の鉄道路線の唯一の未乗線のため山歩きと共に楽しみにしていた。夕暮れがせまり薄暗くなった頃発車。岩手大川駅を過ぎると乗客は小生のみとなった。

参考文献
※1「新・分県登山ガイド2 岩手県の山」藤原直美著 山と渓谷社2006年6月発行


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