2009年9月20日
800 水沢区内から車同乗
930 夏油温泉登山口
950 経塚山・牛形山分岐
1214〜1236 牛形山山頂(1,339.8m)
1250 牛形山・丸子峠分岐
1336 白っこ森(1,229m)
1420〜1441 鷲ヶ森山(1,207.5m)
1525 丸子峠
1620 夏油温泉野営場
1635 夏油温泉登山口
同行Y氏、K氏
今回の集団登山は小生が企画立案した。コースは夏油温泉を起点とし牛形山〜鷲ヶ森山〜丸子峠の稜線を通り再び夏油温泉に戻る周回コースである。あとは当日の天候が成否を決めることになるが幸い好天に恵まれ山歩きには絶好の一日になった。
車に3名同乗し夏油温泉の駐車場で身支度を整え出発した。登山口のコース案内板と登山カード箱は以前訪れた時と異なり新しいものに変わっている。サラシナショウマ、ノブキ、アキノキリンソウが咲く登山道を上る。天狗の岩には寄らずに経塚山分岐で林道を横断し牛形山コースに入る。最初はややきつい上りだがすぐに勾配が緩やかになり歩きやすくなる。一帯はブナ林である。ムシカリ、ヤマウルシが紅葉している。
雑談しながら進んでいくにつれ高度も上がる。気が付くと後方に入畑ダム湖と北上平野が見える。左手の林間には経塚山が見えるが山頂は赤く染まり紅葉していることが分かる。ツクバネソウ(実)、ユキザサ(実)、シラネアオイ(実)、ツバメオモト(実)、リンドウ(開花中)。キノコも多いが詳しい人がいないので観察のみ。左に傾いた足場の悪い道を過ぎるとブナの細木が疎らに生える地帯となり雰囲気が一変する。木の根本が90度に折れ曲がっていて豪雪を物語る。
間もなく樹林帯を抜け草付ガレ場を横断する。転落防止のロープが張ってある。白っこ森、鷲ヶ森山の展望が開ける。草地にはトリカブト、シオガマキク、ミヤマウツボグサなど。コップが置いてある水場を過ぎ牛形山・丸子峠分岐で左折。急斜面をロープを頼りに登る。一帯はミネカエデを主役として紅葉している。最後はハイマツをかき分け牛形山山頂に到達した。
昼食休憩後次の目標地の白っこ森に向けて出発する。牛形山・丸子峠分岐まで引き返し左折。丸子峠方面に進む。しばらく湿原が続き木道が敷設されている。シロバナトウウチソウ、ウメバチソウ、チョウジキクが咲く。稜線の灌木地帯を抜けると白っこ森への急勾配の登りになる。この辺はハクサンフウロ、オヤマボクチが多い。白っこ森は登山道を挟んで左に山頂標識、右に2体の石地蔵が立つ。狭い山頂は休憩スペースがないので通過する。北方を見ると今まで白っこ森に隠れていた鷲ヶ森山の全貌が現われた。なだらかな斜面に広がる紅葉は太陽光を反射し錦のように見える。
白っこ森北面の急斜面はロープを頼りに下る。一帯はお花畑でシオガマキク、ミヤマウツボグサ、ダイモンジソウが咲く。鞍部から鷲ヶ森山への登りに取り付く。山頂手前でイチイの樹洞をくぐりぬける。左に分岐する細道に入ると山頂に到達する。山頂広場は牛形山より広く休憩には最適な場所と思う。山頂北側にケルンが積み重なっているが回り込んでみたらその中に石地蔵が立っていた。
丸子峠に向けて下山する。一方的に下るものと思っていたが峠の直前に急勾配の上りがあり最も疲労を感じた所である。丸子峠〜夏油温泉野営場間は今年の6月に兎森山登山で通ったコースである。地形を記憶しているので現在地の把握が容易で歩きやすい。しかも思った以上に下りは速かった。
野営場には1グループのキャンプ客が訪れていた。水場となる沢沿いの道にツリフネソウ、ミゾソバが咲く。車道を歩き夏油温泉に戻る。温泉街の夏油橋から牛形山を仰ぎ見て本日の登山を終えた。
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