東北自然歩道 新・奥の細道 宮城3
澄川の自然と緑を散策するみち |
||
|
||
| HOME | 目次 | | ||
● はじめに 蔵王少年自然の家から澄川渓谷を遡上し三階滝に至るコースです。 ● 調査日 2016年9月19日 ● コース概略図 公式ホームページを参照ください。 (起点)蔵王少年自然の家→野鳥の森遊歩道→澄川→三階滝分岐点→三階滝入口→三階滝分岐点→萩平入口(終点) 計3.9km ● 交通アクセス 起点の蔵王少年自然の家は東北新幹線白石蔵王駅またはJR東北本線白石駅からミヤコーバス蔵王刈田山頂行きに乗車し遠刈田温泉湯の町下車、終点の萩平入口は東北新幹線白石蔵王駅またはJR東北本線白石駅からミヤコーバス蔵王刈田山頂行きに乗車し宮城蔵王ロイヤルホテルで下車。尚、遠刈田温泉、宮城蔵王ロイヤルホテルとも仙台駅前から高速路線バスあり。 ● コースを歩いて JR白石駅からミヤコーバスに乗り換え、遠刈田温泉湯の町で下車。午前8時という時間帯のせいか温泉街は静かで閑散としていた。バス停から国道457号を南下。松川に架かる橋を渡りすぐに右折(西に向う)。みやぎ蔵王こけし館の大きな看板が目印となる。 こけし館は営業時間前だった。沿道には温泉旅館、ペンション、企業の保養所、釣り堀などがあるが車の交通量は少なく静かだ。放し飼いのヤギが道端の草を食んでいる。しばらく車道を進んでいくと蔵王少年自然の家の看板が立っていた。まずは無事に自然歩道の起点に到着できそうである。 【写真1】蔵王少年自然の家の看板 蔵王少年自然の家も営業時間前らしく人の気配はない。駐車場にも車がなかった。ここは前烏帽子岳、後烏帽子岳の登山口にもなっている。 【写真2】蔵王少年自然の家 自然歩道は駐車場入口から北東方向に続く細道である。自然歩道の道標もあるのでわかりやすい。 【写真3】自然歩道の道標(萩平入口3.1km) 【写真4】自然歩道の道標(蔵王少年自然の家0.1km,萩平入口3.2km) 自然歩道のコースに入る前に見どころの一つ、ことりはうすに寄ってみた。時間は午前9時、ちょうど開館時間である。入場するかどうか迷ったが、帰路に時間の余裕があったら入場することにし先を急ぐことにした。 【写真5】ことりはうす 自然歩道のコースに入る。創造の森、第二キャンプファイヤー場を過ぎ、丁字路で左折。はんの木広場に着く。ちょうど蔵王少年自然の家の宿泊棟の裏になる。ここに自然歩道の地図入り案内板が立っていた。 【写真6】地図入り案内板 急に道幅が狭くなり、すぐに、わさび沢を丸木橋で渡る。 【写真7】わさび沢 道は登山道のような道となる。蔵王少年自然の家からいくつかの遊歩道が設置されているが自然歩道はホオジロコースを通っている。ホオジロコースの道標は「ホ1,2,3…」という番号が付けられている。 【写真8】ホオジロコースを進む 【写真9】ホオジロコースの道標 途中、ウグイスコースが分岐する。 【写真10】ウグイスコース分岐点 ホオジロコースの終点は広場になっている。東方向に林道が続いている。 【写真11】広場 広場から木製の階段を下りると澄川に出た。 【写真12】階段を下り澄川に出る 【写真13】澄川 対岸に渡る橋は見当たらない。澄川の下流方向に踏み跡が続いているが橋の手がかりはなかった。橋の探索はあきらめ徒渉することにした。本日は上下ジャージで靴はジョギングシューズなので濡れても問題ない。浅瀬と思われるところを横断するが、一瞬、腰まで水に浸かりヒヤリとした。澄川の左岸に渡ったあと遊歩道の手がかりを探す。標識は見つかった。しかし道は草に被われ不明瞭。今までのよく整備された道とはまったく様相が異なる。 【写真14】澄川左岸にあったコース標識「4/10」 踏み跡も乏しく心細い道は澄川に沿って上流に向かって進む。コースの分岐点に道標があった。左は三階の滝・舟石、右は澄川自然研究路と記されている。 【写真15】澄川左岸コース分岐点 左の三階の滝側に進んでみた。澄川の流れの脇を飛び石で進む。道は続いているが左岸の崖の上り下り、最近の雨天による増水で足場が悪い、という条件では次第に前進するのが困難になってきた。分岐点まで引き返し、右の澄川自然研究路方向に進んだ。 こちらのコースは階段や手すりがある。ややほっとするのもつかの間、遊歩道が土砂崩れで消失していて3m位の崖を這って登らなければならなかった。その後、勾配は平坦になったがササ薮に進路を阻まれる。朽ちた自然歩道の道標があった。ササ薮を過ぎると萩平分岐点に着いた。ここで右に進むと自然歩道の終点の萩平入口、左に進むと三階の滝である。萩平入口から澄川に下る場合、道がササで消失しているので、どこから入っていいのかわからないだろう。 萩平分岐点の注意看板には「この先600M三階滝展望地より先はガケ崩れ等のため、通行止め」とある。ということは三階滝展望地までは行けるということなので行ってみるしかない。ここまで既に想定以上の歩行時間を費やしている。 【写真16】萩平分岐点の注意看板 道は平坦だが、小雨なので足を滑らせないように注意して進む。通行止めの場所まで到達した。通行止めの看板の下に「三階滝まで行けます」と記されている。ここまで来たら三階滝まで行くしかない。 【写真17】ここから三階滝に下る 川岸と樹林帯の境界付近に三階滝の案内板があった。「四季を通じ水の枯れることもなく澄川に落ち注ぐ高さ180mのこの三階滝は、昔不動滝の大鰻と大蟹がたたかったという言い伝えのある大蟹のすんでいた滝である。三段の瀑布を作って落ちる…」 【写真18】三階滝案内板 澄川に出た。対岸の崖に水が流れ落ちる様子が見えるが、その水量は少ない。それ以外は滝らしいものは見えなかった。雨天で視界が悪く三階滝を望むことはできなかったのだと思う。 【写真19】澄川(三階滝付近のはずだが…) コースを引き返し萩平分岐点を過ぎ直進、自然歩道の終点、萩平入口に到達した。 【写真20】萩平入口(終点) 県道12号を下り、宮城蔵王ロイヤルホテルから仙台行きのバスで帰路についた。 <完> | ||
|
||
| HOME | 目次 | |