ロゴ 東北自然歩道 新・奥の細道 宮城4

わらじで歩こう七ヶ宿のみち

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● はじめに
 参勤交代などで重要な交通路だった七ヶ宿街道を通るコースです。

● 調査日
2017年10月28日

● コース概略図
公式ホームページを参照ください。

(起点)関→やまいち橋→安藤家本陣→滑津大滝→親子松→峠田不動尊→七ヶ宿スキー場(終点) 計11.8km

● 交通アクセス
 起点の関はJR東北新幹線白石蔵王駅またはJR東北線白石駅から七ヶ宿町営バスに乗車、七ヶ宿町役場前で下車。終点の七ヶ宿スキー場は七ヶ宿町役場前から町営バスに乗車、七ヶ宿スキー場で下車。

● コースを歩いて
 東北新幹線白石蔵王駅から七ヶ宿町営バスに乗り七ヶ宿役場前で下車。七か宿町には昨年、長老湖の東北自然歩道を訪れて以来の二度目の来訪である。本コース始点のふるさとセンター希呼里は役場庁舎のすぐ東に隣接しているが、現在は営業していない。

image_1 【写真1】ふるさとセンター希呼里

 役場北側の交差点を左折し国道113号を西に進む。かつて宿場として栄えた関地区の街並みが続く。

image_2 【写真2】関の街並み

 関の街並みはコンビニ(ファミリーマートとcoopの共同店舗)で途切れる。歩道が無いので往来する車輌に注意しながら進んだ。右手にある製材所で道標に従い右折する。

image_3 【写真3】 製材所で右折

 道幅は狭くなる。白石川の右岸を進む。

image_4 【写真4】白石川に沿って進む

 間もなく白石川の橋を渡る。渓流と色づき始めた紅葉が美しい。

image_5 【写真5】橋を渡る

 上り坂を進む。

image_6 【写真6】紅葉のみちを進む

 やがて白石川支流に架かる橋が左手にある。ここで道標に従い橋を渡る。

image_7 【写真7】橋を渡る

 橋から川の水面まで高度があり深山の雰囲気がする。

image_8 【写真8】橋の上から白石川支流

 ところが橋を渡ると一転して水田が開け平坦な場所に変わった。

image_9 【写真9】開けた平野に出た

 道脇に紫陽花の泉と記された湧き水があった。文字通り湧き水の周囲はアジサイで囲まれている。

image_10 【写真10】水車と紫陽花の泉

 車の往来はほとんどない。景色を楽しみながら進む。

image_11 【写真11】車道を西に直進する

 国道113号に合流する少し手前に自然歩道の石柱道標が立つ。

image_12 【写真12】自然歩道の石柱道標

 国道113号に入る。交通量が多いが歩道がないので気を遣いながら進む。滑津集落に入ると道幅が広くなり歩き易くなった。本コースの見どころの一つ、安藤家の前を通過した。

image_13 【写真13】安藤家本陣

 安藤家の真向かいに有名なそば屋があり、ちょうど開店時刻だったので車がひっきりなしに往来する。実際は開店時刻前から店内はほぼ来店客で埋まっている感じだ。そのため安藤家をじっくり見学することができなかった。近くに石畳の旧道も残っているようだが見当たらない。きょろきょろ、うろうろしながら車道を何度も横断するうちに振袖地蔵に着いた。

image_14 【写真14】振袖地蔵

 振袖地蔵から滑津大滝までは歩道が設置されている。旬の市七ヶ宿という産直施設の駐車場から白石川に下る遊歩道が続いている。滝は上段・下段の二段あり、遊歩道は上段と下段の中間まで続いているように見えた(この日は水量が多く確認できなかった)。

image_15 【写真15】滑津大滝

 産直施設から先は歩道がない。再び対向車に注意しながら進む。道標に従い国道から左に分岐する旧山中七ヶ宿街道に入る。

image_16 【写真16】道標に従い右手の旧山中七ヶ宿街道に入る

 本コースの見どころの一つ、親子松に到着。ただしかつては旧街道のシンボル的存在だった親子松は松くい虫の被害のため現存していない。親子松跡地の隣に鳥居があり大きなわらじが二つ奉納されている。

image_17 【写真17】親子松の鳥居

 旧街道を進んでいくと滑津小滝を示す道標があったので寄ってみた。ここまで来ると白石川の水量も少なくなる。滝の上から滝壺を見下ろす位置まで進み写真を撮った。

image_18 【写真18】滑津小滝

 白石川を徒渉し対岸に続く道にも行けそうだ。この先、自然歩道のコースは再び歩道がない国道に合流するのだがこれぱ精神的・肉体的に楽ではないので、思いきって徒渉するのも良かったかも知れない。

image_19 【写真19】滑津小滝の上流側

 再び対向車(特に大型車)に注意しながら国道を進む。途中で国道を歩くのをあきらめ国道に並行する水田の脇の作業道に入った。白石川に架かる橋を渡ると自然歩道の道標があった。峠田養魚場まで0.7kmと記載されている。

image_20 【写真20】道標(峠田養魚場0.7km)

 ため池の回りに養魚場の管理事務所や作業小屋があるが廃墟に見えた。既に今年の営業シーズンは終了したのだと思った。

image_21 【写真21】ため池か?

 ため池から先は道が細くなり最後は白石川に出て行き止まりとなった。白石川を徒渉すれば国道に、少し遡れば茂ヶ沢集落に至る車道に出るのだが足元が悪い場所を進むよりは引き返すことにした。

image_22 【写真22】細道を進むが道が不明瞭となる

 国道に戻り途中で右折、茂ヶ沢方面の車道に入る。右手に養魚場の施設があり釣り堀には幾人かの人がいた。養魚場の入口に自然歩道の道標が立っていた。こちらの道標には滑津小滝と記されている。

image_23 【写真23】滑津小滝を示す道標

 自然歩道の手がかりを探るため養魚場の入口から東の山の方に続く林道があるのでそちらに入ってみた。すると養魚場の管理人に呼び止められた。管理人の話では養魚場の中の道は通っていいとのことだった。まぁ、どこに進んでもうろうろするだけなので、大人しく引き返すことにした。不明な区間はわずかなのであとで地図で確認しようと思った。

image_24 【写真24】養魚場(峠田淡水養魚組合)

 茂ヶ沢方面から国道に出る丁字路の少し手前で白石川に架かる橋を渡るが、自然歩道は、この付近から右に分岐する未舗装の細道に入る。やがて道は白石川の右岸に沿う。国道に出る場所に小公園がある。小公園から白石川の堤防の上を進んだ。狭い国道を歩かずにすんでほっとした。

image_25 【写真25】白石川の堤防を進む

 スキー場入口の道路標識が見えたので堤防を下り交差点に出た。

image_26 【写真26】スキー場入口交差点

 近くに峠田不動尊がないか探しながらスキー場への坂道を上っていくが見当たらない。スキー場に近づくにつれ音楽が聞こえてくるのでレジャー客が大勢訪れているような雰囲気がしたが、ロッジの反対側の広大な駐車場には車が1台も無かった。おそらくこの時期はロッジの表側(スキーコース側)のみ開放し来客を受け入れていると思われる。駐車場入口に町営バスのバス停、その脇に自然歩道の地図入り案内板が立っていた。

image_27 【写真27】七ヶ宿スキー場と自然歩道の案内板

 次のバスの時刻では帰路の予定に間に合わないのでタクシーで役場前まで戻った。

<完>

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