ロゴ 東北自然歩道 新・奥の細道宮城 23

旭山桜のみち

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● はじめに
 石巻市河南地区の旭山を縦断するコースです。

● 調査日
2015年8月29日

● コース概略図
公式ホームページを参照ください。

(起点)前谷地駅→宝ヶ峯縄文記念館→箱泉寺→旭山→旧旭山バス停(終点) 計4.9km

● 交通アクセス
 起点はJR石巻線前谷地駅。終点は旧旭山バス停(路線バスは廃止。)

● コースを歩いて
 前谷地駅で下車。霧のような細かい雨粒が降り続き道路は濡れている。幸い今のところ傘なしでも支障がなさそうだ。何とか天候が持ちこたえてくれることを期待しながら前谷地の中心街を歩き始める。

image_1 【写真1】JR前谷地駅

 国道108号を横断し国道沿いに西に進むと間もなく宝ヶ峯縄文記念館の案内板がある。ここで左折(南に進む)。小沢沿いの道を進むと大型車用駐車場がある。団体観光客が訪れるようだ。記念館の敷地は土壁で囲まれていていかにも縄文の雰囲気がする。雨で濡れた格好なので入館するのは遠慮した。

image_2 【写真2】宝ヶ峯縄文記念館入口

 記念館入口から山の斜面を上る道となる。すぐに未舗装になり薄暗いスギ林の中を通る。ルートを間違えたのではと思ったが、自然歩道の道標が立っていたので安心した。

image_3 【写真3】 スギ林と道標

 スギ林を抜けると道幅の広い立派な車道に突き当たる。車道の東側はゴルフ場・ホール・体育館の複合施設が建設されている。公式サイトから入手したコース案内図にはこれらは記載されていない。これら施設の建設に伴い周辺の車道が新設・改修されたため、公式サイトから入手したコース案内図は頼りにならない。新設された車道をそのまま進むと道に迷うと思い、フェリーチェという喫茶店から細道を西に入ってみた(この細道は自然歩道のルートである)。坂道を上ると水道施設がある。さらに奥に進むと宝ヶ峯遺跡の案内板が立っていた。この場所から縄文時代の遺跡が発掘されたとのことである。ここで道は行き止まりになったので再び新設された車道まで引き返した。この車道を南の方へ進むと自然歩道の石柱道標があった。

image_4 【写真4】石柱道標

 次の目的地は、エスパース喜多邑。車道脇に入口を示す店舗の木製看板があったが風化で文字が読み取れないほどであった。現在は営業していないと思われる。このあたりから小生は正規ルートと異なる道を進んでしまった(右折箇所を間違えた)。
 何とか次の目的地、箱泉寺(そうせんじ)に到達。境内の泉や「しだれ栗」を見学する。

image_5 【写真5】箱泉寺入口

 箱泉寺入口の道標によると箱泉寺からさらに車道を西に進むと次の目的地、農業体験実習館(コロボックルハウス)があるとのこと。そこで車道を上っていくが完全に自然歩道のコースと異なることに気がつき引き返した。

image_6 【写真6】箱泉寺山門

 箱泉寺入口から車道を北に進み、再び正規の自然歩道のルートに戻る。持参した公式サイトの案内図によると箱清水集落から西に分岐する道を進むと旭山に至るとのこと。しかしこの道はなかなか分かりずらい。いくつかの分岐道に入ってみたが何れも民家の生活道路でハイキングコースらしい手がかりは見あたらない。結局、小生は旭山の南側から車道を上るコース(最も一般的なコース)を通り旭山を南から北に縦走、箱清水集落に下山した。思いがけないところが登山口であった。雨天だったので草露に濡れるのを躊躇したのがコースを発見できなかった原因だと思う。

image_7 【写真7】箱清水集落の旭山登山口

 箱清水集落の登山口から民家の並ぶ細道を抜ける。畑の跡地と思われる草原の中の道を通過。ここは道に膝丈を超す草が生えとてもハイキングコースとは思えない。「山火事注意」の看板が目印となる。草原の先から山登りが始まるが草原から山林に直進する道ではなく草原と山林の境界を少し左に進んでから山に入る。その後はやや荒れた一本道となる。上へ上へと進む。
 途中で良く整備されたいかにも遊歩道といった道と合流する。ここで右に下ると農業体験実習館に出た。この日は営業していなかった。

image_8 【写真8】農業体験実習館(コロボックルハウス)

 農業体験実習館から遊歩道を再び上り返す。シモツケ、ヤマハギ、コバギボウシが咲く。やがて上り勾配が緩やかになり桜並木の道となる。ここまでくると山頂は近い。山頂一帯は広大な野芝が広がり東側の視界が開ける。ツリガネニンジンが咲く。残念ながら雨天のため展望はなかった。山頂にある神社に軽く参拝する。

image_9 【写真9】朝日山計仙麻神社

 神社前に宝ヶ峯縄文遺跡の発掘調査に貢献した斎藤荘二郎先生の胸像があった。旭山観音堂は立ち寄らず(朝日山計仙麻神社を観音堂と勘違いしたため)山頂直下から続く車道を南に下ると県道151号に出る。ここが自然歩道の終点である。大きな赤鳥居と旭山ハイキングコースの地図案内板がある。この案内板が箱清水集落にあれば迷わずに済んだのだが、迷ったおかげでいろいろ発見もあったので楽しい小旅行だった。

image_10 【写真10】終点とハイキングコース案内板

<完>

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