ロゴ 東北自然歩道 新・奥の細道宮城 29

杉香るもくもく路

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● はじめに
 登米市津山地区の国道45号沿いを散策するコースです。

● 調査日
2015年9月19日

● コース概略図
公式ホームページを参照ください。

(起点)柳津小学校→林業総合センター→登米市津山総合支所→もくもくランド→伊達小次郎君の墓→横山不動尊→陸前横山駅(終点) 計8.6km

● 交通アクセス
 起点の柳津小学校はJR気仙沼線柳津駅から徒歩。終点はJR気仙沼線陸前横山駅(BRTの駅は、鉄道の駅とは異なる場所にある)。

● コースを歩いて
 JR柳津駅で下車。シルバーウイークの連休中とあって結構乗客は多い。ほとんどの乗客は駅前からBRTに乗り換える。柳津駅は本コースの見どころとなっているが雑貨屋のような施設で駅利用客の休憩待合室は見あたらない。外観は立派な駅舎なのでちょっと残念だ。よっぽど駅利用客が少ないのだろう。

image_1 【写真1】JR柳津駅

 起点の柳津小学校を目指し歩き始める。駅から程なく柳津の中心街を通り抜ける。登米市津山総合庁舎の脇から山に上る細道が自然歩道のコースと思われる。道迷い無くここに下りることができればいいが…。
 柳津から北上川対岸の豊里まで渡し船(鴇波渡し)が運行されているようだが現在はどうなっているか興味があるので立ち寄ってみた(鴇波渡しは東北自然歩道・水辺回廊のコース終点にもなっている)。船付き場はあるが金網で囲まれ立ち入り禁止。船着き場の使用は市の許可が必要とのこと。その他、手がかりは見あたらない。どうやら廃止らしい。

image_2 【写真2】北上川と渡船場

 柳津の商店街を南北に貫通する国道342号を北に進む。クランク形状に国道が屈曲するところに起点の柳津小学校がある。起点を示す道標は見あたらない。体育館東側の斜面を上る車道に入る。

image_3 【写真3】 起点・柳津小学校(右の車道を上る)

 車道を上りきると市街地と北上川の展望が良い。この場所に体育館と運動場がある。尚、運動場の一画は仮設住宅となっていた。

image_4 【写真4】体育館と仮設住宅

 運動場の東端が駐車場でその先車道は行き止まりとなる。公式サイトから入手したコース案内図によると、ここから東の天神山方面に上る道となるのだがそれらしき道は見あたらない。【写真5】のコンクリート壁面の中ほどに人が通れそうな傾斜が緩い面があったので進んでみたがコンクリート面の先は薮で通行困難である。それ以前にここで転落したら危険なので自然歩道に適さないだろう。一旦、コンクリート面の南端の沢に入りそこから尾根を目指し上っていくと踏み跡が見つかった。

image_5 【写真5】駐車場で行き止まりとなる

 かなり荒廃した道を上っていくと丸太製の階段が続く。遊歩道として整備した面影はある。所々左右に分岐する道があるが直進を選択した。最後の小高いピークを階段で上りきると天神山の山頂広場らしき場所に出た。小祠とベンチが3基あった。本来の天神山はこのピークの北東方向にあるがおそらくこのピークの方が展望が良いので自然歩道のコースになっているのだろう。この山域はスギが主体だがピークの一帯はコナラなどの雑木林で雰囲気は良い。

image_6 【写真6】天神山の小祠とベンチ

 次の目的地、登米市津山総合支所に下山を開始する。最初は背丈の高い草をかき分けながら進む。足元は草で見えない。その後、道は良好になり歩き易くなった。ノブキ、ミズヒキ、キンミズヒキが咲く。所々で分岐があるが適当に進んでいく。最後は民家の庭の脇を通り車道に出た。山中、道標は無かったのでどこかで道を間違えたのだろう。津山総合支所には下山できなかった。

image_7 【写真7】民家の入口から下山

 JR気仙沼線の陸橋を越える。震災後不通となっている区間だが線路がクズ(マメ科の植物)で覆われている。

image_8 【写真8】クズで覆われるJR気仙沼線

 陸橋を渡ったあと、すぐに左折。今度は線路下のガードを通る。

image_9 【写真9】JR気仙沼線の下を通る

 しばらく、気仙沼線と並行する。

image_10 【写真10】JR気仙沼線と並行する

 再び線路下のガードを通る。鉄道はガード付近からトンネルに入る。自然歩道の左手が山、右手が滝沢川。道沿いに自然歩道の石柱道標があった。

image_11 【写真11】石柱道標

 滝沢川に架かる橋を渡り、滝沢川左岸の堤防上の未舗装道を進む。前方に道の駅「もくもくランド」が見える。

image_12 【写真12】滝沢川堤防上のコース

 堤防から、もくもくランドの裏手にある公園/ゲートボール場を横断し店舗に立ち寄ってみた。手作り木工品、地元産生鮮食品の販売、おみやげ、軽食のテナントなどがある。かなりの人出だ。9月立秋が近いが日中はまだ暑い。この日もソフトクリームが食べたくなるほどの気温だった。

image_13 【写真13】もくもくランド

 もくもくランドから国道45号を東に進む。歩道があるので通行車両に気を遣わない分楽に歩くことができる。しかし平坦な一直線の国道を直射日光を浴びながら進むのは本コースの中で最もつらいところだ。国道を行き交うBRTを何度も見かけたが、もくもくランドには停車しないのでここは歩くしかない。。

image_14 【写真14】国道45号を進む

 次の見どころ、伊達小次郎の墓の方向を示す道路標識があったので左折し県道64号に入った。県道は川沿いに続いている。

image_15 【写真15】県道64号を進む

 長谷寺という大きな寺の前を通り過ぎ、伊達小次郎の墓の道標に従い左折、道幅が狭い車道に入る。地元に保存会があり道標や墓地の維持管理をされているようで、初めて訪れた小生でも迷うことなく墓地の上り口(駐車場もある)まで到達した。墓地は小高い山の頂上にある。頂上まで階段が続く。
 伊達小次郎は伊達政宗の異母弟。小次郎の母が小次郎を殿様にしたいがため政宗毒殺を企てたため、当時13歳の小次郎は処刑された、と案内板にある。横山は小次郎の母の領地である。歴史の悲劇に巻き込まれた小次郎。しかし地元住民によって小次郎の墓が現在まで手厚く保存されていることに感銘を覚えた。

image_16 【写真16】伊達小次郎の墓

 県道64号を引き返し横山の中心街に入る。次の見どころ、横山不動尊へは大きな道標があるので迷うことなく到達した。ここは見どころが多く拝観コースが設定されていて番号順に回るようになっている。ウグイが棲息する池、五重塔、不動明王など。さらに境内の奥の山を巡回するコースもある。小生は帰路のBRTの時刻が気になってゆっくりと見学ができなかった。

image_17 【写真17】横山不動尊

 本コースの終点は陸前横山駅である。震災の後、不通区間になっているため駅舎入口は柵で閉鎖されていた。一方、小生はBRTの発着は陸前横山駅前だと思っていたのでBRTの停留所が近くにないか駅前周辺を右往左往したが見あたらない(駅前のトイレは使用できました)。

image_18 【写真18】終点・陸前横山駅

 BRTの停留所は、駅前の通りを真っ直ぐ北に進む→国道45号に突き当たるので右折(東に進む)→ここだけ国道には歩道がないので注意→歩道が始まって100メートル弱の所にバス停がある。尚、バス停のプレートは車道と並行に立っているので見落としやすい(小生は見落としたので見つけるまで苦労した。地元のミヤコーバスのように目立つバス停にしてほしい)。
<完>

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