Puppy Linux導入記録 カシミール3D

(update 2013.01.06)
 カシミール3Dはフリーソフトですが地図閲覧ソフトの中で最も人気があるソフトです。小生にとってもかなり使用頻度が高いです。ただしカシミール3DはWindowsにしか対応していません。幸いLinuxではwineというLinux上でWindowsソフトを動作させる環境を作ることができます。ネットで検索してみるとLinuxとwine上でカシミール3Dの動作報告がいくつかありました。しかしその結果は華々しくありません。動作するものの日本語文字化け、日本語入力できない、カシバードが使えないなどまともに使えない報告が多数ありました。人気のあるLinuxディストリビューションでさえそのような状況です。軽量が売りのPuppy Linuxでは無理な気がします。そもそもPuppy Linuxでの動作報告自体が見当たりません。ともかくカシミール3DがPuppy Linuxで動作すればseamonkeyのgoogle mapと並行使用ができ地図閲覧環境としては現行のPC環境において最強になるのは間違いありません。結果は成功でした。Puppy Linuxでカシミール3Dがほとんど障害もなく動作しています。

1.wineのインストール

 wine-1.2.3-i486.petをダウンロードしインストールしました。wineには数多くのバージョンがありPuppy Linux用のpetパッケージもバージョンごとに存在しています。今回使用したバージョン1.2.3が最適なものかどうか分かりませんが以下のバージョンよりも動作が良好でした。
バージョン1.1系はアイコンの色、マウス操作など不具合が多かった。
バージョン1.4系は動作が重かった。

2.日本語環境の設定

参考サイト(Puppy Linuxで遊ぶ!: Wineの日本語設定)の通りに実施しました。フォントもIPAモナーを使用しました。

3.カシミール3Dのインストール

 まず「カシミール3D パーフェクトマスター編(2004年に購入)」という書籍に添付されていたCD-ROMからインストールします。次にカシミール3Dのサイトから最新版をダウンロードし上書きインストールします。最初から最新版をインストールするとライセンス違反でインストールできませんでした。
 インストールのポイントですがインストール中、種々のダイアログボックスが現れます。wineを使用した場合、通常はウインドウの最前面に表示されるダイアログボックスが別のダイアログボックスの背面に隠れ見えなくなっていることがあります。見えないのでマウスで「次へ」ボタンをクリックすることができません。結果としてインストールが途中で止まってしまいいつまでたってもインストールできません。対策としてはダイアログボックスが現れたらすぐに画面の端に移動させ画面中央部は常に空き地にしておくことです。
 地図データはWindows2000のパーティションに既にあるためLinux側のカシミール3DでもWindows2000のパーティションにある地図データを読み込むように設定しました。

4.動作結果
スクリーンショット 数値地図25000
スクリーンショット カシバード

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