Puppy Linux導入記録 速攻!全国ゼンリン地図帳2
(update 2013.01.06)
速攻!全国ゼンリン地図帳2は販売元がジャストシステム、開発元がゼンリンでゼンリンの電子地図をベースに花子2006との連携機能が追加されたソフトです。花子とセット購入+優待価格で手頃な値段だったので購入しました。この地図ソフトの特長は市街地の詳細な地図を表示できることです。google mapもゼンリンの電子地図がベースなので同様の表示をしますが、見やすさと高速スクロール・高速ズーム(小生の低スペックPCでも高速です)ができる点で当ソフトは優れています。発売から6年が経過しましたが変化の乏しい小生の住むエリアなら今でも現役で使えるソフトです。当地図ソフトの短所は農村部の情報が少ないことです。そのためカシミール3Dとの併用が必須です。カシミール3Dが運良くPuppy Linuxで動作しましたので当地図ソフトも同様に動作できればPuppy Linuxがさらに便利に使えそうです。インストール結果はスクロールすると地図画像が乱れます。その他は大きな問題もなく実用できています。
1.wineのインストール
速攻!全国ゼンリン地図帳2はWindows専用のソフトなのでLinuxで使用するにはwineを先にインストールする必要があります。小生はwine-1.2.3-i486.petをダウンロードしインストールしました。wineには数多くのバージョンがありPuppy Linux用のpetパッケージもバージョンごとに存在しています。今回使用したバージョン1.2.3が最適なものかどうか分かりませんが以下のバージョンよりも動作が良好でした。
バージョン1.1系は追加でIE6をインストールしなければならない、表示色がおかしい。
バージョン1.4系は動作が重かった。
2.日本語環境の設定
参考サイト(Puppy Linuxで遊ぶ!: Wineの日本語設定)の通りに実施しました。フォントもIPAモナーを使用しました。
3.速攻!全国ゼンリン地図帳2のインストール
CDから普通にインストールできました。起動すると表示色がおかしい箇所があります(黒っぽい背景に黒文字で読み辛い)。端末から当地図ソフトを起動するとvc6runtimeが足りないという意味のエラーが表示されています。そこで端末からwinetricsを起動しvc6runtimeをインストールしたら表示色が正常になりました。
地図データはWindows2000のパーティションに既にあるためLinux側の速攻!全国ゼンリン地図帳2でもWindows2000のパーティションにある地図データを読み込むように設定しました。方法は/root/.wine/drive_c/Program Files/ZENRIN/EmapZJS2/Bin/DataInst.iniを書き換えるかwindowsパーティションにあるDataInst.iniをコピーします。WindowsとLinuxでドライブレターが異なると認識しないのでその場合も該当箇所を書き換えます。
4.動作結果
- スクロール(マウス右ボタンドラッグ)すると地図画像が乱れます。スクロール方向に地図画像が伸長される感じです。ごくまれに正常に表示されることもあります。対策としては、マウス右ボタンダブルクリックでマウス指示部が画面中央に移動する機能で代替しています。openGL関連のエラーが発生していますのでビデオカードの相性の問題と思います。
- 3D表示、インターネット機能は使えませんが、今までも使っていないので問題なしです。
- GPS機能は未確認。
- 上記以外、全く問題ありません。
スクリーンショット 最寄検索画面
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