Puppy Linux導入記録 Xnp2

(update 2013.01.06)
 小生は現在でもPC-9800用のソフトを使っています。それらをWindows2000上で動作させるためにT98Nextとnp2というPC-9800エミュレータソフトを使っています。Puppy Linuxで使用可能な同様のソフトがないか探しているうちにXnp2を見つけました。Xnp2は、「X Window System 上で動作する、ねこープロジェクトII」の略称でLinux上で動作するPC-9800エミュレータです。Windowsで使っていたnp2のLinux版なのでインストールは簡単そうだと安易に考えました。しかしそれは容易ではありませんでした。

1.Xnp2のインストール
 Xnp2のサイトからxnp2-20120618.tar.bz2をダウンロードしました。任意のフォルダに解凍します。またBeep音を鳴らしたい場合はSDLもダウンロードします。小生はSDLの本家サイトからSDL-1.2.15.tar.gzをダウンロードしました。さらにフロッピードライブのシーク音を鳴らしたい場合はSDL-mixerも必要とのことです。小生はSDL-mixerも試してみましたが今の所シーク音を鳴らすことができていません。
 まずSDLのインストールです。解凍後
# ./configure --prefix=/usr
# make
# make install
 次はXnp2のインストールです。ダウンロードしたソースファイルはPuppy Linux431の開発環境でコンパイルするとエラーが発生します。そこでパッチファイル20130110.patchを自作しました。xnp2-20120618.tar.bz2解凍後のディレクトリxnp2-20120618に対しパッチを当てます。xnp2-20120618を解凍したディレクトリ上で、以下のコマンドを入力します。
# patch -p0<20130110.patch
# cd xnp2-20120618/x11
# ./configure
# make
# make install

2.環境の設定
 /root/.np2ディレクトリに置くbios.rom, FONT.ROMはファイル名のアルファベットの大文字・小文字に注意です。

3.動作結果
 半角カナ入力で「ロ」はシフトキーと同時押ししないと入力できませんでした。
 N88BASIC DISK VERSIONは動作しました。
 9800シリーズの特徴の一つ、起動時の「ピポ」音は鳴りました。
 フロッピードライブのシーク音は鳴りません(SDL-mixerのインストール失敗と思われます)。

スクリーンショット Xnp2の画面

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