Puppy Linux導入記録 mplayerplug-in

(update 2013.03.23)
 MPlayer,SMPlayer,SMTubeとインストールしてきましたが、これらの動画プレーヤーは小生の貧弱なPC環境でも軽快に動作するので常用しています。今回はMPlayer関連ツールの一つ、mplayerplug-inをインストールしてみました。mplayerplug-inはseamonkeyブラウザの動画プラグインです。Puppy Linux431JP2012標準搭載のプラグインはgxineですがより軽量なmplayerplug-inに置き換えることができれば、いくつかの動画サイトの視聴が快適になるのではないかと思いました。

1.インストール

 mplayerplug-inの本家サイトからmplayerplug-in-3.55.tar.gzをダウンロードしました。次にインストールマニュアルに従ってMozilla development filesをダウンロードします。Mozilla development filesは2種類あり、mozilla-devel packageまたはgecko-sdkのいずれかを選択するようにマニュアルに記載されています。
 まずmozilla-devel packageですがPuppy Linux431JP2012の開発環境に同梱されています。コンパイル方法は最もシンプルで ./configure -> make でプラグイン用のライブラリが作成可能でした。インストール後seamonkeyで動画サイトを閲覧するとmplayerplug-inがブラウザ内に表示され動画データの読み込みが始まります。しかし読み込みは2~3秒でストップし本来動画が表示される枠内は真っ白で何も表示されません。今思えばインストール後の再生条件の設定を少し変更すれば正常に動作したのではないかと思いますが、この時は気がつきませんでした。
 次にgecko-sdkを試して見ました。インストールマニュアル記載のftpサイトにはgecko-sdkの多くのバージョンが存在します。適当なバージョンをダウンロードしコンパイルしてみるとファイルやライブラリが無いなどのエラーが発生します。幸い見覚えのあるエラーなのでバージョンの選択に見当をつけることができました。その結果ですが、Puppy Linux431JP2012のseamonkey1.1.18で使用可能なのはgecko-sdk-i686-pc-linux-gnu-gtk2+xft-1.8b1.tar.gzです(他にもあるかも知れません)。インストール手順は以下の通りです。

# tar -xzvf gecko-sdk-i686-pc-linux-gnu-gtk2+xft-1.8b1.tar.gz
# cp gecko-sdk /usr/local/lib
# tar -xzvf mplayerplug-in-3.55.tar.gz
# cd mplayerplug−in-3.55
# ./configure --with-gecko-sdk=/usr/local/lib/gecko-sdk GECKO_XPIDL=/usr/local/lib/gecko-sdk/bin/xpidl GECKO_IDLDIR=/usr/local/lib/gecko-sdk/idl
# make
# cp mplayerplug-in*.so /usr/lib/seamonkey-1.1.18/plugins
# cp mplayerplug-in*.xpt /usr/lib/seamonkey-1.1.18/components
インストール後、gxineのプラグイン(ファイル名 /usr/lib/mozilla/plugins/gxineplugin.so)はバックアップ後削除します。

2.使用した感想

 mplayerplug-inの本家サイトにTestingというカテゴリーがあります。ここにはプラグインの動作確認ができるサイトのURLが紹介されています。はじめにPlugger Testing Grounds というサイトで確認してみました。Videoはすべて再生ok。AudioはMP3,OGG,MPEG-url,WAV,Basic audioの再生がokでした。次は Movie Trailers provided by Apple Computerです。mplayerplug-inの本家サイトのトップに Watch Movie Trailers in your Unix Browser! と宣伝文句が掲げられているのでこのサイトがmplayerplug-inのターゲットなのでしょう。しかし小生の環境では再生できませんでした。インストールマニュアル通りfaad,lameなどのライブラリをインストールしていれば再生できるのかも知れません。
 gxineプラグインはブラウザ外の別ウインドウで動画を再生しますがmplayerplug-inはブラウザ内で再生します。やはりmplayerplug-inの方が動作が軽くコマ落ちが少なく再生がスムーズです。
 今の所、設定(configration)は下記のスクリーンショットのようになっています。設定項目の中にPlay media directly from site(No Caching)がありますがチェックを入れないと再生できないサイトがありました。

3.PETパッケージ

 mplayerplug-inの自作PETパッケージはこちらにあります。

スクリーンショット mplayerplug-in

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