Ra266導入記録2:ハードディスク編

2004.1.4
前述の通りハードディスクの読み書き速度がPC-9801BX3よりも遅いので,この問題を解決するにはいろいろな方法が紹介されていますが小生の場合はSCSI内蔵ハードディスクを入手しようと思いました。しかし,いくつかの店で探しましたがなかなか見あたりません。あきらめ気分でいっぱいの中,何気なくHARD・OFF仙台東店2階にあるガラスケースの中を見たらNEC製のDSE2100SというSCSIハードディスク2GBが2個陳列されていました。店員の了解を得て背面のロットNo.などを見比べ新しそうな方を選び購入しました。その後ヨドバシカメラ仙台店でSCSIボード(SC-UPNアイ・オー・データ)を入手。自宅に戻りデータを元のハードディスクからSCSIハードディスクにまるごとコピーします。SCSI-IDはハードディスク背面のジャンパーピンで設定(起動ドライブにするため1に設定)します。マニュアルがないので試行錯誤を覚悟しましたが1回目で設定完了です。これでSCSIハードディスクからWindows95を起動できました。肝心の速度ですがREADは約5000,WRITEは1500とWRITEが遅いです。これについてはSCCTLというフリーソフトでハードディスクのライトバックを有効にすると改善されました。ただしあまり実感はありません。また動作音が大きいのが気になります。以下はこのときのベンチマークです。
★ ★ ★ HDBENCH Ver 2.610 ★ ★ ★
使用機種
Processor Pentium II 265.7MHz [GenuineIntel family 6 model 3 step 4]
解像度 1024x768 65536色(16Bit)
Display [X]スタンダード ディスプレイ アダプタ (9821 シリーズ)
Display PC-9821 Xa7/9/10 (Trident)
Memory 63,928Kbyte
OS Windows 95 4.0 (Build: 950)
Date 2004/ 1/ 6 22:14

SCSI = I-O DATA SC-UPN
HDC = スタンダード IDE ハード ディスク コントローラ

A = nEC DSE2100S Rev 0306
B = GENERIC NEC FLOPPY DISK
C = NEC CD-ROM DRIVE:286 Rev 3.12

ALL 浮 整 矩 円 Text Scroll DD Read Write Memory Drive
7310 22211 16915 3119 2576 2456 10 3 5504 5694 13502 A:10MB

2004.1.10
先回ハードディスクをSCSIに換装したのでついでにCD-ROMドライブもSCSI化する事にしました。SCSI-CD-ROMはジャンク品をかなり見かけているので入手は容易です。小生は外付けCD-RWドライブ(アイ・オー・データSX1210B)を入手しました。出費を抑えるため余っていた商品券+差額で購入。PC-9821Ra266に接続し起動するとSCSI-BIOSに認識されCD-ROMからの読み込みも正常です。読み込み速度もHDBENCH2.610で測定するときっかり仕様通り4800kB/s(=32倍速)でした。
外付けだと設置場所をとるので内蔵化することにしました。まずCD-RWドライブ(SX1210B)の本体カバーを取り外します。次にPC-9821Ra266に標準内蔵の16倍速ATAPI-CD-ROMドライブと交換です。SC-UPN付属の内蔵SCSIフラットケーブルの末端にCD-RWドライブを接続。ケーブルの長さに余裕はなく取り回しに苦労しました。標準内蔵のCD-ROMドライブの場合,PC本体の電源投入時ガチャンと結構大きな音(トレーを強制的に収納する動作らしい)がして気になっていたのですがCD-RWドライブ(SX1210B)の方はそのような現象はなく静かです。
CD-RWドライブの動作テストとして最初に音楽CDからWAVEデータ取り込みに挑みました。使用ソフトはCD-RWドライブ付属の1.Digi_on,2.B's recorder,3.アイ・オー・データユーティリティソフトですがいずれもNGです。

2004.1.11
引き続きCD-RWドライブの動作テスト用としてCD-R円盤を町内のホームセンターで購入しました。トラックアトワンスで書き込みしましたが100byte程度の小さなファイルは可能ですがそれよりもサイズが大きいとNGです。いろいろと試行錯誤しましたが
・ファームウェアバージョンアップ(アイ・オー・データのホームページからダウンロード)
・SCSIボードの設定で非同期転送(原因不明ですがその後同期転送でもokとなりました)
にすると正常動作(音楽CDからWAVEデータ取り込みもOK)しました。
尚,ファームウェアバージョンアップは初回失敗したのであきらめて他の解決方法を模索していましたがどうしても解決せず,再度ファームウェアバージョンアップを行ったところ成功しました。この結果アイ・オー・データユーティリティソフトとDigi-Onは音楽CDからの取り込みがOKとなりました。しかしB'sは取り込み途中でエラーが発生します。ここでSCSIボードの設定を非同期転送にしたらB'sでもOKとなりました。添付ソフトのうちB'sが速くて使いやすそうなのでこれを常用することにしました。動作確認に2日かかりましたが安価な記録メディアであるCD-Rが使用できるメリットは大きいと思います。

2004.1.17
SCSIハードディスク(DSE2100S)は動作音が大きく読み書き速度も今の時代となっては遅い部類でしょう。SCSI-2規格対応(転送速度10M/s)ハードディスクなのでおそらくこれが限界(妥当な速度)と思います。SCSIボードはUltraSCSI規格なのでやはりUltraSCSIのハードディスクを導入した方が良さそうです。しかし内蔵UltraSCSIハードディスクは入手が困難です。小生が調べた範囲では現在市販されている製品は外付けのものしかなく安価なIDEハードディスクを変換器を経由してUltraSCSI化しているようです(なんちゃってSCSIと呼ばれているらしい)。変換器を経由するので速度は犠牲になりますがその中でもバッファロー製が速いとの情報を得ました。そこでSCSIハードディスク(DSC-40G)を入手。価格は他社より\5000安く得をした気分。動作は起動ドライブとして使用OK。音も静かで今度は電源ファンの音が耳障りになってしまいました。速度も速い(下記ベンチマーク参照)。
★ ★ ★ HDBENCH Ver 2.610 ★ ★ ★
使用機種
Processor Pentium II 265.9MHz [GenuineIntel family 6 model 3 step 4]
解像度 1024x768 65536色(16Bit)
Display [X]スタンダード ディスプレイ アダプタ (9821 シリーズ)
Display PC-9821 Xa7/9/10 (Trident)
Memory 63,920Kbyte
OS Windows 95 4.0 (Build: 950)
Date 2004/ 1/18 9:43

SCSI = I-O DATA SC-UPN
HDC = スタンダード IDE ハード ディスク コントローラ

A = MELCO DSC-G Rev 1.06
B = GENERIC NEC FLOPPY DISK
C = GENERIC CRD-BP3 Rev 1.06

ALL 浮 整 矩 円 Text Scroll DD Read Write Memory Drive
9855 22214 16911 3120 2579 2450 10 3 15305 16253 13533 A:10MB

2004.1.18
CD-RWドライブと同様DSC-40G をPC本体に内蔵化することにしました。ケースを分解しハードディスク本体をDSE2100S と交換します。変換器・電源基盤はPC本体の空きスペースに何とか納めました。ハードディスクの100V電源のコードはCバススロットの隙間から外に出しPC背面のサービスコンセントに接続しました。(電源部のコネクタを改造すればPC本体内部の電源でも使用可能です)。導入当初と比較すると非常に動作が高速でしかも静かになりました。この性能向上の結果を見てWindows2000導入の決心が着きました。
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