Ra266導入記録8:バックアップ編 |
2004.7.25 DVD-RAMドライブLF-D103 (松下製SCSI内蔵型,DVD-RAM/DVD-ROM/PD/CD-ROM対応)は製品添付のDOSドライバを組み込むとPC-9821Ra266でDOSからDVD-RAMにアクセス可能です。この場合SCSIボードSC-UPNのASPIマネージャが必要です。またDVD-RAMディスクは製品添付のフォーマットツールを使ってFAT16形式であらかじめフォーマットしておきます。Ver.1のDVD-RAMディスクなので通常のUDFフォーマットではDOSで読み書きできません。FAT16形式の記憶容量は2.0Gです。以下はDOSの設定です。 「config.sys」 DEVICE=A:\ASPI\ASPISCPC.SYS(SC-UPNのASPIマネージャ) device=A:\WINDOWS\himem.sys device=A:\WINDOWS\EMM386.EXE RAM devicehigh=A:\WINDOWS\kkcfunc.sys DEVICE=A:\DVDRAM\Dvdhook.exe(DVD-RAMドライバ) DEVICEHIGH=A:\DVDRAM\MSDRVR.SYS -ot3 -ob -th- -L -o2k(DVD-RAMドライバ) DEVICEHIGH=A:\DVDRAM\MCDPD.SYS /D:DVD_CD /T3(LF-D103のCD-ROMドライバ) 「autoexec.bat」 echo off PATH A:\WINDOWS;A:\WINDOWS\COMMAND SET TEMP=A:\WINDOWS\TEMP A:\WINDOWS\COMMAND\MSCDEX.EXE /D:DVD_CD /M:10 /E もともとDVD-VIDEO再生対策として入手したLF-D103ですがDOSで使用できるという思いがけないメリットをいかしバックアップ用途で使えるのではないかと思いいろいろやってみることにしました。まずWindows2000標準添付のバックアップでマイドキュメントフォルダを毎日増分バックアップをしていますが順調です。個人用途で更新データが少ないので数秒でバックアップが終了します。 続いてドライブ丸ごとバックアップです。YUPDATEというフリーソフトを使いました。Windows95がインストールされているC:\ドライブのバックアップ・リストアが可能でした。 Windows2000のドライブ丸ごとバックアップですがNTFSフォーマットのため簡単ではありません。B'SGOLDなどのCD/DVDライティングソフトに丸ごとバックアップ機能がありますがPC-9821Ra266では動作しませんでした。小生はB'SGOLD5でCD-Rにバックアップしてみましたが約3時間もかかりました。リストアはDOSから行いますがPC-AT互換機専用のコマンドのためPC-9821Ra266ではリストア不可能でした。そこでPC-AT互換機上でバックアップを試みましたがバックアップしたCD-Rの読み込みができません。結局バックアップはまともに行われていないようです。CD-R3枚を無駄にしてしまいました。 Windows2000標準添付のバックアップでWindows2000のドライブ丸ごとバックアップは可能ですがセキュリティなどの関係で一部のファイルはバックアップできません。そこでハードディスクの別パーティションにバックアップ専用のWindows2000をインストールしておきます。バックアップ専用のWindows2000から起動し常用しているWindows2000のドライブ丸ごとバックアップを実行します。リストアも同様でバックアップ専用のWindows2000から起動し指定のドライブにリストアを実行します。尚,バックアップ先はLF-D103よりも高速で大容量のDVDが使用可能なLDR-H443SU2を使っています。 このバックアップ方法はWindows2000が起動しないとできません。ハードディスクの別パーティションに複数のWindows2000をインストールしているので,あるドライブのWindows2000が起動不能になったら別のドライブのWindows2000を起動すればよい。万が一でも大丈夫と思っていました。しかしこの方法は完璧でなく,思わぬトラブルや不注意でWindows2000再インストールが必要になる場合が多くありました。PC-9821Ra266の場合,再インストールは4枚のセットアップフロッピーの読み込みから始めなければならないので大変です。この再インストール作業をどうにかして楽にできないかと思いLF-D103を使ってみることにしました。手順は以下の通りです。 ・Windows2000を起動 ・起動ドライブ以外のドライブ(Windows2000インストール済み)丸ごとLF-D103のDVD-RAM(FAT16フォーマット)にコピー(エクスプローラ使用)。 ・YIPL(YUPDATEに添付のソフト)でWindows2000の起動用セクタを任意のファイルで保存しておきます。 ・OS再起動。フロッピーでブートしDOSで起動する ・YUPDATEでリストア(ただしリストア先はFATフォーマットされたハードディスク) ・YIPLで起動用セクタをリストア YUPDATEの使用例(DVD-RAMからハードディスクにリストアする場合) YUPDATE -X -S C:\ B:\ C:\はLF-D103 B:\はハードディスク これでLF-D103からWindows2000を再インストールすることができました。この方法で2GB以下のドライブならドライブ丸ごとバックアップが可能です。容量2GB以上,またはNTFSフォーマットの場合は再インストール後Windows2000標準添付のバックアップを使ってリストアします。LF-D103の取扱説明書にはDVD-RAMディスクの寿命は30年以上とありますのでバックアップ用として充分と思います。 |
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