ローカル線乗車日記[JR氷見線]
富山県高岡市・氷見市
乗車日: 2002年1月13日
【写真】高岡駅氷見線ホーム
 久し振りにJR未乗車区間の開拓をすることにしました。行ったところは,富山県の氷見線です。切符は青春18切符を使いました。氷見線は北陸線の高岡から分岐し終点は氷見です。距離は16.5キロ,所要30分。車両は旧国鉄キハ58の二両編成のワンマンカーです。塗装色はえび茶色に白線。一部の車両は白・黄・青色ですが相当年季がはいっています。ローカル線の貫禄十分です。同じく高岡から分岐する城端線と車両は兼用されているようです。
 高岡駅の氷見線ホームは専用に2つ設けてあり雰囲気としてはかつての新潟交通の東関屋駅と似ています。つまり線路は駅構内で行き止まりです。利用客は意外に多く車内には賑わいがあります。
 いよいよ出発(12:41)。最初は住宅街の軒をかすめるように抜けます。能町・伏木付近は石油コンビナートが立ち並ぶ臨海工業地区で貨物線がたくさん並行・分岐しています。すぐに田畑の景色になると思っていたのでローカルな感じがしません。
 越中国分からいきなり海岸線にでます。うって変わった風景に驚かれさました。越中国分−雨晴間は海岸線すれすれのところを通るので絶景でした。雨晴とは「源義経が奥州へ逃れる際,ここでにわか雨に遭い雨晴岩の下で晴れるのを待った」ことから名付けられた地名です。この案内は車内放送でテープが流されました。
 雨晴を過ぎるとやっと畑地が広がり見通しの良い平野部に出たので,のろのろ運転だったディーゼルカーもいくらか速度が上がったような気がします。でも駅間距離が短く加減速が劣る旧型車両なので最高速度に到達する前に減速せざるを得ないのではないかと思います。
 終点の氷見で下車。駅前に黄色い建物の日帰り温泉施設があります。10年くらい前に買ったガイドブックによれば近くに富山湾や立山の展望の良い朝日山というところがあるとのことでまずそこを目指すことにしました。
 順調に山に入り遊歩道を歩きましたが,その後道を間違え林道に入り薄暗いところでは雪の上を歩くところもでてきました。引き返すのも時間がかかるので麓の景色が見えたところで間道に入り道は次第に細くなりましたが何とか下山しました。
 再び,市街地に向かって歩きます。町の中心部に湊川という川が流れておりその両岸が遊歩道となっていて雰囲気がいいところです。河口に出ると海岸線にも遊歩道が続きウォーキングしている方が大勢います。私と同様カメラを持った観光客も多く見かけました。このコースは中部北陸自然歩道にもなっています。砂浜や津波除けの堤防には多くのカモメを見かけました。近づくとこちらを睨み警戒します。
 帰りは義経研究のため雨晴駅で途中下車しました。駅前には中部北陸自然歩道の案内板が立っています。駅から海岸沿いを10分程歩くと義経岩に着きます。岩のてっぺんに小さな義経神社が祀ってあります。階段は狭くて急斜面です。また,松の木の保護のために登らないでくださいと注意書きがありました。海側にまわってみると岩の下が空洞になっています。ここで義経や弁慶が雨宿りしたと思われます。波の浸食で岩が崩れないように岩の下に何本かのコンクリートの支柱がありました。【写真】雨晴の義経岩
 次の列車まで1時間の待ち時間があるので景色を見ながら隣の越中国分駅まで歩くことにします。海中から突き出た男岩・女岩や能登半島はいい眺めでした。既に薄暗くなりましたが,本日最後の傑作写真を撮ろうと思って工事中の歩道の石に座って岩崎鼻のトンネルから出てくる列車を待ちます。釣り人と間違われておじさんから声を掛けられてしまいました。なるほど,陸から離れた岩場で釣りをしている人が何人かいます。この辺の言葉は関西弁に近いと感じました。
 16:57越中国分駅から乗車。高岡・富山・直江津・長岡・新潟と駆け足で乗り継ぎ帰路につきました。

大形625〜634新潟642〜757長岡809〜942直江津951〜1229高岡1241〜1309氷見1532〜雨晴(途中下車)〜(徒歩)〜越中国分1657〜1712高岡1715〜1943直江津1947〜2109長岡2111〜2232新潟2251〜2300大形

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