蒲原鉄道


蒲原鉄道の思い出

初めて乗車したのは1989.7.10。この日は加茂駅前から蒲原鉄道のバスに乗り終点の村松駅で下車(当時の運賃\670)。バスの車内で他の乗客が小銭の持ち合わせが無く小生が両替した記憶がある。村松駅から電車に乗り五泉まで(当時の運賃\230)という経路だった。電車の中の製造銘板を見るとほぼ30年前に作られた車両であり元々は西武鉄道の車両だったと記憶している。

その後何度か山歩きで村松を訪れることはあってもなかなか電車に乗車する機会がなかった。やっと乗車がかなったのが1996.11.23。この日は菅名岳・大蔵岳に登り,帰りにさくらんど温泉で休憩。その後村松駅まで歩き電車に乗った。18:56発,1両編成の電車である。発車時乗客は私一人しかいなかった。発車のベルの音、モーターの唸る音。次の今泉で少年が1名乗車。運転手が運転室から出てきて運賃を徴収する。終点五泉で乗換。すぐに磐越西線新津行きに連絡した。

最後が1999.7.20。この日は白山に登るため蒲原鉄道に乗車した。蒲原鉄道は既に沿線自治体に廃止を申し入れており,当初は1999.3月末で廃止の予定であったが自治体の合意が得られず延期になっている。しかしながら車両の中に入ると記念乗車券や巾着袋などのさよならグッツの広告がされていた。五泉−村松間の運賃は\280。村松駅の改札でJRの切符を手渡し運賃精算をした。村松駅構内では蒲原鉄道の懐かしの写真のパネル展示がされていた。ただしこの時点では廃止日が未決定のせいか盛り上がりは今ひとつという印象だった。

蒲原鉄道の路線は全線にわたり県道が並行して走っているのでバスによる代替輸送も問題ないと思われる。今まで以上に利便性が増し磐越西線との接続も配慮されることを期待したい。

尚,安田町の民俗資料館(国道49号沿いにある)には蒲原鉄道の車両や過去に廃止となった加茂−村松間の駅名標が保存されている。新潟最古参の電車はこれからも人々の心の中で走り続けるであろう。

1999.7.20
蒲原鉄道の五泉駅のホーム
奥は待合室
さらにその奥にトイレがある。
1999.7.20
五泉発9:12の電車
写真の通り車体はきれいに洗浄されピカピカである。
1999.7.20
村松発16:40の車内。
車内もピカピカである。赤色のシートがまぶしい。
途中の停車駅「今泉」では運転手が改札業務をする。
1999.7.20
村松駅
蒲原鉄道の本社がある。
車庫には5,6両の車両があった。
ローカル駅にしては立派な駅舎である。
路線バスのターミナルにもなっている。

・撮影データ
Camera:PENTAX SuperA
Lens:RIKENON 55mmF1.2
Film:Fuji SUPER V 100
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