陸中海岸自然遊歩道

黒崎仙峡を訪ねるみち

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コース概要

陸前高田市広田半島の六ヶ浦漁港から黒崎仙峡までを散策するコースです。
六ヶ浦漁港→2.5km→小祝浜→0.5km→大祝浜→0.8km→ 分岐点 →0.2km→黒崎仙峡
 
0.2km

黒崎駐車場
 

交通アクセス

 起点の六ヶ浦漁港はJR大船渡線小友駅から岩手県交通バス広田行きに乗車,大野または天王前下車。終点の黒崎駐車場はJR大船渡線陸前高田駅から岩手県交通バス矢ノ浦経由広田行きに乗車、山田で下車、徒歩20分。

調査日

2009年3月15日
 616 JR水沢
 905〜914 JR釜石→三鉄釜石
1005〜1016 三鉄盛→JR盛
1035〜1042 JR小友→バスに乗換
1051 天王前バス停
1104 六ヶ浦漁港
1200 六ヶ浦漁港1.0km,小祝浜1.5km地点(昼食休憩)
1228 小祝浜
1245 大祝浜
1303 展望所
1318 黒崎仙峡
1328 黒崎駐車場
1350 山田バス停
1401〜1451 田谷海岸〜大野海岸
1457〜1504 JR小友
1717〜1731 JR一ノ関
1755 JR水沢

コースを歩いて

 先週、陸中海岸自然遊歩道の「碁石海岸を訪ねるみち」を歩いた。その時は小友駅から帰路についたが駅舎の中に黒崎仙峡温泉のパンフレットと広田方面のバス時刻表が置いてあったので一部ずつ持ち帰った。温泉のパンフレットにはシーサイドウォーキングロード(遊歩道)が紹介されていて遊歩道の終点が温泉になっている。この遊歩道は陸中海岸自然遊歩道の「黒崎仙峡を訪ねるみち」であろう。必然的に次週の予定は黒崎仙峡に決定した。列車からバスへの接続が良いし時間に余裕があれば温泉にも入れるのが魅力だ。
 小友駅で下車。広田行のバスに乗り換える。乗客は5人位。小生にとっと初めての土地なので車窓の風景と地図を見比べながら常時現在地を確認する。下車する場所を間違えないようにするためである。天王前で下車。ちょうど診療所の前である。この辺りの車道は道幅が狭く対面通行ができないので一方の車両がスペースのある路肩で待機する。診療所の裏手から東に向かう狭い車道に入る。しばらく進むと六ヶ浦漁港(左折)を示す道標があるが車道は通らずに車道脇の海水浴場の駐車場から田谷海岸に出てみた。黄色っぽい砂浜の上を進み六ヶ浦漁港に向かう。漁港の車道は東に延び山に突き当たった後、北に折れるがそこに遊歩道の地図入り案内板が立っていた。遊歩道は南に向かう登り坂の道幅の狭い道である。

【写真1】田谷海岸

【写真2】六ヶ浦漁港のコース案内板

 坂を上ると民家が密集していて枝道が多数分岐するが要所に遊歩道の道標があり迷うことなく進むことができた。古い石碑から畑の脇を通りツバキ林の中に入るとちょっとした広場があり十数基の石塔(古い墓石?)が立っている。その先はしばらくスギの植林地の中を進む。やがてアカマツ、コナラ、ミズナラ、ホオノキ、クリの雑木林に変わる。しばらくするとヒサカキが目立つようになった。

【写真3】集落から抜け畑の脇を通る。この先にツバキ林がある。

 一時間ほど歩くと六ヶ浦漁港1.0km,小祝浜1.5km地点を示す道標がある。ここから細道が分岐していて眼下に見える小さな入江に下ることができた。ちょうど正午なので昼食休憩とした。再び歩き始める。時折海側に分岐する細道があり断崖の上からの眺望を楽しむことができる。ただし安全柵はないので転落には要注意だ。
 海岸線沿いの遊歩道であるがほとんど断崖の上を通るので海に近づけるのは小祝浜と大祝浜しかない。起点の六ヶ浦漁港から約1時間半、その小祝浜に着く。石ころだらけの小さな浜だ。浜を横断し大祝浜方面への遊歩道入口を探す。浜から続く車道を少し西に進むと入口を示す道標があった。再び山中の道に入るが程なく大祝浜に出る。こちらの浜は北半分がコンクリートの岩壁である。

【写真4】小祝浜

【写真5】大祝浜

【写真6】アカマツとヒサカキの中を遊歩道が通る

 再び山中の道に入ると道が左右に分岐する。道標には左が展望台、右が黒崎仙峡とある。展望台に寄ってみることにした。下っていくと黒崎岬の北側にある細長い半島の突端に出た。岩礁の上で足下は海に切れ落ちている。安全柵はない。南面に黒崎仙峡の断崖の全貌を望むことができる。波しぶきが断崖に打ち寄せる。黒崎の突端部にはウミネコが大群をなしている。

【写真7】展望台より南面の展望

 分岐点まで戻り黒崎仙峡に向かう。黒崎駐車場からの道と合流して間もなく黒崎神社の本宮があったので参拝した。ここから黒崎の突端部にある東屋まで平坦な道を進む。東屋の周囲には転落防止の安全柵が設けられている。南面の椿島の展望が良い。一帯はハマハイビャクシン、トベラ、シキミが生育している。
 黒崎駐車場に向かう。山中の遊歩道を抜けると黒崎仙峡温泉があり駐車台数も多く盛況である。遊歩道では誰一人会わなかったのと対照的だ。終点の黒崎駐車場は黒崎神社の向かい側にある。こちらの駐車台数はゼロ。小生は温泉入浴の予定を立てていたが到着時刻が予定よりも遅くなってしまったので今回は断念することにした。
 車道を歩き引き返す。最寄りの山田バス停に着いたが時刻が間に合わなかったので最初に訪れた田谷海岸まで進み砂浜で少し休憩。その後、海岸線を西に進み大野海岸に出る。シャワー施設の近くに植物保護区画があり海岸に自生する植物を紹介する案内板があった。ただし今はまだ芽を出していない。大野からバスに乗車し帰路に着く。

大野海岸
ナミキ草、ハマヒルガオ、ハマエンドウ、ハマボウフウ、フウボウムギ、キリンソウ、ハマニガナ

山田バス停(日休) 高田850,1305 広田1240,1618

<完>

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