陸中海岸自然遊歩道

真崎海岸を訪ねるみち

| HOME | 目次 |

コース概要

宮古市田老。山王岩から砂浜の続く沢尻海岸を通り真崎灯台に至るコースです。
山王岩遊歩道遊歩道入口→0.25km→山王岩→0.2km→山王閣(延長0.45km)
真崎海岸を訪ねるみち沢尻園地→1.3km→真崎海岸→0.4km→真崎灯台(延長1.7km)

交通アクセス

宮古駅前から県北バス小本行きに乗車し田老漁市場前で下車
または三陸鉄道田老駅から徒歩

調査日

2009年7月11日
 808 JR水沢
 913〜935 JR盛岡、106急行バス乗換
1130〜1212 宮古駅前、三陸鉄道乗換
1228 三鉄田老
1255 遊歩道入口
1301 山王岩
1311 山王閣
1332 沢尻園地
1402 真崎海岸
1416〜1433 真崎灯台
1450 真崎海岸
1512 沢尻園地
1543 山王閣
1558 山王岩
1603 遊歩道入口
1623〜1644 三鉄田老
1756 三鉄久慈

コースを歩いて

 三陸鉄道田老駅で下車。駅前から線路に並行する道を北に向かって歩き始める。沿道にアジサイが咲く。国道45号に合流し田老市街地に入る。まず田老漁港に行きたいので適当な交差点で右折した。防潮堤を2度通過すると観光船乗り場や公園の案内板が目立つようになる。港の外縁の車道を進む。最初は東に向かうが途中で右に直角に折れ南に進む。防波堤で車道の終点となる。ここから山王岩遊歩道が続く。入口から少し入ったところに地図入り案内板が立つ。

【写真1】山王岩遊歩道入口の案内板

 遊歩道は岩場にコンクリートの橋桁を渡したような造りとなっていて右手に海を眺めながらの快適な道である。岩場にハマユリ(スカシユリ)が点々と咲く。前方に大きな岩が見えてくる。山王岩である。案内板によると山王岩は3つの岩の総称で女岩(高さ23m)、男岩(同50m)、太鼓岩(同17m)で構成され白亜紀(1億4千年前〜7千年前)の地層とのこと。海岸近くの岩場にハマヒルガオ、ドクウツギ、遊歩道付近の岩場の斜面にカワラナデシコ、カワラマツバ、ラセイタソウが観察できた。

【写真2】ハマユリ(スカシユリ)

【写真3】山王岩(左から女岩、男岩、太鼓岩)

 山王岩前の東屋からアカマツ林の中、階段を上る。ホタルブクロが咲く。途中道が分岐するがこちらの道を下っても山王岩の前に着く。ただし海岸近くは露岩帯となり道はなく足場が悪い。
 坂を上ると国民宿舎山王閣(廃業)前の車道・駐車場に出る。山王閣付近には夕日展望台、浪打崎に続く遊歩道がある。しばらく車道を進む。途中の旅館はまひら荘も入口の看板が朽ちていて廃業のようだ。小雨が降り始める。沢尻海岸に着くと海水浴の家族が雨のため撤収を始めていた。砂浜の海岸にハマエンドウ(実)、岩場にハマユリが咲く。

【写真4】沢尻海岸

 ここから遊歩道を進む。ナツハゼ、クリ、ミズナラ、ガマズミ、アカマツ、アオダモ、ツタウルシ、ヤマツツジ、タカノツメ、ミツバアケビ、ハウチワカエデ、バイカツツジ、アオハダ、ハナイカダ、ヤマボウシ、シナノキ、ミツバウツギ、ムラサキシキブ、ノリウツギ、ヤブレガサ、ホツツジ、ウラジロノキ、コシアブラ、クロモジ、ウリハダカエデなど。海岸線に近い斜面にハマハイビャクシン、ニッコウキスゲが観察できた。雨は止みそうで止まずに降り続ける。樹林帯の中なのでさほど感じないが海岸線の方を見るとかなり強い雨だ。途中の展望地から沢尻海岸を見渡すことができる。

【写真4】展望台から沢尻海岸を望む

 展望地からつづら折りで下り枯れ沢沿いの道を進む。枯れ沢の出口が真崎海岸である。階段を下り南面の砂浜に出るが雨のため写真を撮ってすぐ引き返した。階段入口付近の斜面にスカシユリ、アサツキ、ツリガネニンジン、キリンソウが咲く。特にツリガネニンジンが群落で咲いているのに驚いた。

【写真6】真崎海岸

 真崎灯台までは車道も通じているが道標に従い遊歩道を進む。遊歩道は真崎海岸からコンクリートの石段を上り再び樹林帯の中を進む。途中、真崎灯台周辺を巡る遊歩道が幾つか分岐する。道標に従って進むと未舗装の車道に出た。ここで右折。眼下に真崎漁港を見下ろす。雨は土砂降り状態だ。幸い、灯台の立つ芝生広場の一角に公園管理棟がありその下にテーブルやベンチがあった。雨宿りには絶好の場所だった。広場の縁のヤマボウシにはまだ花が残っている。オカトラノオが咲く。

【写真7】真崎灯台

 灯台からさらに東に真崎の突端部があるが道があるかどうかは不明。雨は止む気配がないので合羽を着用し来た道を引き返す。沢尻海岸に着く頃には雨はすっかり上がっていた。キセキレイに送られ沢尻海岸を後にした。

<完>

| HOME | 目次 |

inserted by FC2 system