東北自然歩道 新奥の細道

猊鼻渓舟下りのみち<2>

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● 猊鼻渓→小白

【写真】猊鼻渓舟下り

猊鼻渓駅から線路沿いの道を北に向かって進み,線路の下をくぐり抜けると食堂や土産物屋が建ち並ぶ賑やかな所に出る。さすがに観光地で客引きも盛んだ。そのまま川沿いに真っ直ぐ進むと乗船券売り場がある。料金は大人\1500。12時ちょうど発の舟に乗る。舟には定員60名とある。小さい舟にこんなに乗れるのだろうかと少々心配だ。乗船時間が良かったせいか舟はほぼ満席に思えた。舟は乗船口付近で一旦ターンしたあと砂鉄川の上流に向かって進む。船頭の話によれば砂鉄川は奥州藤原時代に砂鉄や砂金の産地だったと言われている。ゆっくり渓谷の景色を楽しもうと思っていたのだが,船頭のおもしろい講釈のおかげで舟の中は笑いの渦でありそんな暇がなかった。また,ハヤの大群が餌を求めて舟と並走しておりこちらも見て飽きない。

1時間ほどで終点に着く。ここから先は舟から下り歩いて猊鼻岩へ向かう。猊鼻岩は猊鼻渓の名のいわれとなった岩で鼻に似た形状に突き出ている部分がある。帰り際に雨が降ってきた。この時ビニールの屋根付きの舟は一艘しかなかったのでこの舟だけに続々と乗客が乗り込み超満員となった。船頭も力がいるので大変のようだったが満員の舟を運航するのは慣れているらしく全く危なげなかった。最後に船頭はアンコールに応えて手拍子・掛け声の中ソーラン節を歌った。

楽しかった舟下りの余韻に浸りながら自然歩道のコースを歩き始める。乗船口から50mほど川下に自然歩道の地図入りの案内板と猊鼻渓の案内板(下記はその内容)が並んで立っている。

日本百景,名勝猊鼻渓は,砂鉄川の両岸約2kmに沿って連なる高さ120mにも及ぶ巨岩絶壁の峡谷です。渓内は船頭の操る木舟に乗って,春は藤の花,夏の新緑,秋の紅葉,冬の雪景色と四季折々の自然がおりなす景観を楽しめます。船頭の歌う「げいび追分」は渓内にこだまし訪れる人々を魅了します。

【写真】三菱マテリアル(株)長坂鉱山町裏抗入口

自然歩道の案内板から南に向かう坂道を上っていく。左右は雑木林で展望は効かない。右側が石灰岩の採掘現場であり所々で現場に向かう道が分岐している。ただし一般の人は危険なので入らないようにという注意看板か立っている。峠を越え下り坂となる。里山に囲まれた水田が見えてくる。水田地帯まで下るとT字路に突き当たる。この場所に小白池ゴミステーションと書かれたゴミ収集場があるのでここが小白地区であろう。自然歩道はT字路で右折する。

【写真】道標:猊鼻渓1.6km宗松寺3.4km地点

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