東北自然歩道 新・奥の細道

いで湯と滝のみち

| HOME | 次へ→ |


【写真0】釜淵の滝入口

● はじめに

花巻温泉と台温泉の温泉街と万寿山麓の森林公園や牧場を巡るコースです。

● 調査日

2006年5月1日

● コース概略図

花巻温泉→0.9km→釜淵の滝→1.3km→台温泉→1.7km→展望地→1.1km→平塚・花巻交流の森→2.5km→松山寺

● 交通アクセス

起点の花巻温泉にはJR東北線花巻駅から岩手県交通バス花巻温泉・台温泉行きに乗車し花巻温泉で下車。終点の松山寺は松山寺経由花巻温泉行きに乗車し松山寺で下車,または花巻温泉から徒歩15分。

● コースを歩いて

本コースの起点は花巻温泉です。花巻温泉バス停から道路を横断し温泉入口のゲートをくぐると右手に自然歩道の地図入り案内板が立っています。

新奥の細道
東北自然歩道 いで湯と滝のみち
 このコースは,花巻温泉から瀬山窯元近くのバス停松山寺までの全長7.5kmの自然歩道です。ここから1kmほど進むと高さ8.5m幅30mの釜淵の滝を見ることができます。さらに1.3kmほどで,いで湯の街「台温泉」の旅館街が広がります。そこからは,森林浴を楽しみながらの林道で,四季・折々の森林が満喫でき,林道を抜けたところには,県民憩いの場「花巻広域公園」があります。田園の清々しい風に吹かれながらの約4時間の散策コースです。


【写真1】起点の案内板

温泉入口から土産物屋が並ぶ緩やかな坂道を上っていくと右手の斜面にハーブ園(以前はバラ園だったと思う)があります。桜祭りの最中ですがまだ桜はつぼみの状態でした。


【写真2】ハーブ園入口

道標に従いさらに進み温泉街を抜けると左手に釜淵の滝に向かう遊歩道が分岐します。若葉まぶしい森林の中,台川に沿って上流に歩き,滝の手前で橋を渡ります。大勢の観光客が滝の前で記念写真を撮っています。釜淵の滝の謂われは,深く大きな滝壺,または岩盤が釜を伏せたようだからと案内板に記されています。また源氏ホタルが棲息しているとのことです。宮沢賢治ゆかりの地でもあり作品として「台川」があります。


【写真3】釜淵の滝

釜淵の滝から若干引き返し道標に従って台温泉に向かいます。遊歩道から車道に出て花巻温泉病院前を通りしばらく進むと羽山神社です。神社の軒下にはまだ雪が残っていました。(後で気づいたのですが花巻温泉付近の住宅地にも残雪がありました。)羽山神社は坂上田村麻呂の時代に創建とのこと。鹿踊りにも関係があるようです。神社境内の水を汲みに来る人がいました。おいしい湧き水なのでしょうか。

台温泉バス停(隣接してトイレあり)から左折して旅館街に入っていきます。古めかしい旅館街の狭い路地を通り抜けるのは独特の風情があります。旅館街の中程で道が大きく右にカーブします。その地点にあるやまゆりの宿という旅館前で左折します(道標あり)。小生はうっかり見落とし旅館街を抜けその先のトンネルまで行ってしまいました。自然歩道が旅館の敷地内を通るとは思いの外でした。さらに旅館の脇(沢が隣接)は土木工事中でミニパワーショベルが作業していたので一見行き止まりに見えてしまいました。工事の方に断って通してもらったらその先は林道が続いていました。


【写真4】やまゆりの宿から続く林道

やまゆりの宿から林道を200mほど進むと道標があります。林道と別れ「台−金矢ハイキングコース」に入ります。登り勾配がきつい登山道となりますがカタクリ・ショウジョウバカマなどが一面に咲いていて目を楽しませてくれます。次の目標地は展望地ということろですが特に展望台やベンチなどは見あたらないままピーク地点を過ぎてしまいました。途中,高圧線の鉄塔直下を通ります。


【写真5】平塚・花巻交流の森まで0.8km地点

そのまま下っていくと平塚・花巻交流の森に入ります。所々にベンチがあり休憩がしやくすなりました。台ー金矢ハイキングコースの終点は交流の森の駐車場でした。ここから金矢温泉は至近距離にあります。公園の出口付近の湿地帯にミズバショウが咲いていました。

道は平坦になり車道を進みます。途中から,わたぼうし農場に入ります。水田地帯の農道で右左折を繰り返し集落を抜けると大きな道路(主要地方道花巻衣川線)に出ます。瀬川を渡ると左手が松山寺境内です。松山寺は南部藩で起こった百姓一揆に関係があるとのこと。


【写真6】松山寺

自然歩道の終点は松山寺の南東側にある交差点です。近くにバス停がありますが便数はあまり多くないので1km北にある花巻温泉まで桜並木の道を歩きました。
松山寺バス停時刻: 土日1056,1516,1736花巻駅経由賢治詩碑行


【写真7】終点の交差点

<完>

| HOME | 次へ→ |

inserted by FC2 system