東北自然歩道 新奥の細道 古刹をめぐるみち <黒石寺> | ||||
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● 黒石寺(起点) ▲ 黒石寺本堂 駐車場の右手前方に本堂を見上げることができる。現在の本堂は一八八四(明治一七)に再建されたものである。本堂の左側に薬師堂がある。薬師堂の中に国の重要文化財である薬師如来と僧形座像が保存されている。薬師堂には「三十三観音霊場 奥州第二十五番 江刺第七番」と記されており霊場巡りの団体客が薬師如来の拝観にやってくる。 本堂への階段の上り口に黒石寺の案内板が立っている。
上述のように慈覚大師が黒石寺と命名したのだが命名の由来は山中に黒岩(蛇紋岩)多かったからだということである。近くの大師山には黒い大きな岩石が多数見られるので納得できる。 薬師堂は通常入口の扉が固く閉ざされている。いつかは中に入り重文の薬師如来を拝観したいと思っていたが小生一人で拝観を申し出るのは躊躇していた。1998年10月に通りがかったところ運良く白装束の遍路姿の団体客が拝観に来ていたのでその中に紛れ込んで初めて薬師堂の中を見学することができた。薬師堂の中は狭く10人ぐらいの人が正座すれば満員である。中央の大きな像が薬師如来,左の小さな像が僧形座像だったと記憶している。薬師如来の前に和尚が座っていて時折鐘を叩く。左手奥に案内人が立っていて説明をしてくれた。いろいろと興味深い話があったが以下のようだったと記憶している。
▲ 黒石寺前の売店と休憩施設 ● 蘇民祭 黒石寺は奇祭と呼ばれる蘇民祭でも有名である。小生はまだ現地で見たことがないのでこの祭については文献からの抜粋とさせていただく。 (参考文献:観光水沢一九七三年三月三一日発行水沢市・水沢市観光協会)
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