東北自然歩道 新奥の細道

古戦場のみち <2>

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● 衣川橋(起点)→1.2k→室の樹跡

岩手県交通路線バス水沢−一関線に乗車し衣川橋バス停で下車する。中尊寺バス停からは約1km北にある。衣川橋は国道4号線であり衣川の最下流に架かる橋である。交通量が多く特に休日は平泉・前沢インターチェンジから中尊寺へ向かう車で渋滞する。橋の北詰から西側に入る道がある。ここに自然歩道の案内板が立っている。

自然歩道の案内板には次のように記されています。

新奥の細道
古戦場のみち
このコースは,衣川橋を起点として室の樹跡をとおり,雲際寺,一首坂を経由して古戸まで通じる全長10.4kmのコースです。
沿線には,ここ衣川を中心として活躍した安倍氏ゆかりの地が数多くみられ,衣川の歴史やその舞台となった地を訪れることができます。

六日市場跡(後方は衣川橋)

衣川に沿って歩いてすぐ六日市場跡の案内板があった。

安倍氏の時代からこの地域にも大きな集落があり,安倍館や月山社を結ぶ衣川に沿った道路も発達しました。ここには六日・十六・二十六の六のつく日に市場が開かれ藤原氏の時代まで宿場町の役割も果たしました。

自然歩道の道標(室の樹跡0.5k 衣川橋0.7k地点)

しだれ桜が迎えてくれた。
ここで道は左右に分岐しています。自然歩道は北に向かいます。西側の道は長者原廃寺・衣川関への近道です。

室の樹屋敷跡

広々とした草地の中に東屋があり一休みできるところです。大きな石が転がっているが屋敷の礎石であろうか。

京都市右京区に御室という地名があり仁和四年(888)宇多天皇によって落成された仁和寺がある。宇多天皇は落髪後この地に住まわれたので御室御所と称されたという。平泉藤原氏が全盛の頃(1120〜1180)この御室御所の庭木をこの地に移し植えて庭園を造ったので「室の樹」といわれるようになったと伝えられる。また1160年頃秀衡の母堂が営まれた植物園の跡ともいう。
なお文治三年(1187)二月再び平泉に辿り着いた源義経主従がこの屋敷に住居して義経は北の方と共に上衣川の菊の滝に清遊したり,張山の雲祭寺を再興したりという説がある。

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