東北自然歩道 新・奥の細道 高村光太郎のみち |
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【写真0】八方山頂のブナ林 ● はじめに ブナ林の八方山を越え高村山荘に至るコースです。 ● 調査日 2006年6月4日 ● コース概略図
尻平川公民館→0.9km→登山口→3.5km→八方山→6.8km→高村山荘→2.8km→寒沢川 ● 交通アクセス 起点の尻平川公民館はJR東北線花巻駅から岩手県交通尻平川行きに乗車,終点下車。終点の高村山荘はJR東北線花巻駅から岩手県交通高村山荘行きに乗車,終点下車。 ● コースを歩いて 花巻駅から県交通バスに乗車し終点の尻平川バス停で下車。バス停は尻平川公民館敷地内にあり自然歩道の案内板も立っています。尻平川の読みは「しりへいがわ」と勝手に思っていましたが,バス車内に流れるテープでは「しっぺいがわ」と聞こえました。一方,自然歩道の案内板には「しりたいらがわ」と記されています。意外に難読な地名です。 自然歩道の起点・終点が路線バスの終点となっているコースはいくつかありますが本格的な登山道を経由するのは本コースが唯一ではないかと思います。バス停の終点が山麓の公民館前,しかも登山口が近い,というのはバス旅・山旅好きの小生にとって旅情をかきたてられます。
バス停から西に向かって車道を進みます。登山口を示す道標があるので右手の細道に入ります。民家の前を通った後,植林地帯に入っていきます。道の両側所々にヤマサクラが咲いていました。次第に周りの木立は背の高い原始林に変わりブナやコナラなどの広葉樹の中にアカマツの針葉樹が点在するようになります。木漏れ日の中,勾配もきつくないので気持ちよく歩くことができました。途中,左手に沢があり水場に適しているようです。 太田方面からの登山道と合流したあと,きつい登りとなります。前方を見上げるとブナ林は一層樹幹が太くなり圧倒されます。山頂付近は東西に長い台地で北面の展望が開けています(しかし,この日は小雨がぱらつく天気のため視界は悪かった)。
山頂には清水寺の観音堂と記された祠があります。日本三清水寺とはどこの清水寺のことを指しているのか,なぜ八方山にその祠があるのか,等々興味深い。今後の宿題です。ビニルシートを敷きしばらく休憩しました。ウグイスの鳴き声が響きます。
下山は太田(長根崎)コースです。尻平川コースとの分岐点で左折します。最初のうちは路肩が崩れて歩きにくい所がありましたが次第に道が良くなりました。このコースはブナの大木が延々と続き感嘆の連続です。後で調べると宮沢賢治の作品中に出てくる「なめとこ山」がこの山域であるとのこと。なるほど納得です。 花巻市の市有林の立て札を見かけるようになると道幅が次第に広くなります。車が通行できる程の道になったところが登山口でした。そのまま下っていきますが道沿いに養豚場があるのでしばらく異臭を堪えながら歩きます。舗装道になってから右左折を繰り返した後,高村山荘に向かう未舗装道に入ります。
未舗装道を北に進むと正面に遊歩道・池・高村記念館が見えます。小生は道がわからず水田の畦道を横切って記念館前に到達しましたが,入口は東側にあることに後で気づきました。窓口で見学料を支払ったら受付の方に若干の解説をしていただきました。
高村山荘一帯の光太郎ゆかりの施設を見学した後,自然歩道の終点に向かって進みます。山荘から出て左折,東に向かうと旧山口小学校の案内板が立っていました。
県道衣川花巻線を横断し観光リンゴ園らしき畑の中を進みます。突き当たりで右折(南に進む)。車道に出たら左折(東に進む)。この道沿いには太田地区の逸話が記された案内板が所々に立っていました。終点は寒沢川に架かる橋の手前です。
帰路は終点の橋から寒沢川沿いの小道を進み最寄りのバス停(新淵),豊沢川,を経由し二ツ堰バス停からバスに乗車しました。 新淵バス停時刻(土日) 花巻駅行904,1144,1509,1709 山荘行824,1049,1449,1619 <完> | ||||
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