東北自然歩道 新奥の細道

経塚山へのみち <駒形山>

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● 駒形山(標高430m)

経塚山頂から少しばかり来た道を引き返した後,山頂の裏手を通り階段を下る。階段の後はクマザサの中を通り抜ける。倒木があり藪の中を迂回する。すでに道は不明瞭である。ひたすら尾根沿いに藪をかき分けながら進む。横倒しになっている自然歩道の道標があるので正しいルートのようであるが藪の中の難コースである。雑木の刈り払いの跡もなく長らくこの辺は未整備状態のようだ。苦労しながら進んでいくと道標が立っているのを発見。しかし距離表示を見ると経塚山からたったの0.2kmしか進んでいない。駒形山まではまだ1.2kmもあり先が思いやられる。

相変わらず藪の中の道はつづく。さらにタラノ芽やバラ科の植物が多くなりトゲにチクチク刺されながらの前進である。人の背丈ほどの草がなぎ倒されているのでもうじき駒形山に着くのではと思って進んでいくと草木が刈り払われている見晴らしの良い広場に出た。やっと駒形山に着いたと思ったが広場の端に道標が立っており「駒形山0.8km経塚山0.6km」と書いてある。まだ半分も来ていない。


▲途中の広場にて

再び藪の中に入る。いったん下った後,駒形山頂への上り道となる。はじめ谷底の方へ下りかけ道を見失ってしまったが,引き返して道を捜すと東側に駒形山へ続く尾根道らしき道があった。しばらく上っていくと駒形山頂の広場にたどり着いた。


▲駒形山頂付近

山頂には展望台がある。下山路は菜の花畑の中を通るがちょうど黄色い花が咲いていて気分良く歩くことができた。またここはツツジの名所でもあるがシーズンにはまだ早いようである。キャンプ場を通過し車道を歩いて麓の県道14号一関−北上線まで下る。ちょうど東磐交通の滝ノ沢バス停がある。一関へは約1時間間隔でバスの便がある。滝ノ沢から起点の新地までは徒歩で約40分である。

経塚山−駒形山間は思いがけない難コースであった。うっかりすると迷ってしまう。木に赤布などの目印があれば助かるのだが。このままではせっかくのコースが廃道化する心配もあるので今後の整備が望まれる。

山頂に案内板が立っており次のように記されています。

駒形嶺(束稲山)

平安中期,安倍頼時のころ桜樹一万本を植えたと伝えられている。平泉を訪れた歌人西行は,この風情を「さきもせず たばしねやまの 桜花 吉野の外に かかるべしとは」と詠み讃えた。現在は「つつじ」の名所でもあり「西行桜の森」として整備されている。

毎年8月16日には,この場所で「大文字まつり」の「送り火」がともされます。


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