東北自然歩道 新・奥の細道

岩手山眺望のみち

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● はじめに

 盛岡市の桜の名所高松の池から四十四田公園を経由し春日大明神に至るコースです。

● 調査日

2006年9月9日

● コース概略図

(起点)高松の池→5.8km→小鹿公園→1.4km→四十四田公園→2.1km→小野松一里塚→1.9km→二十三夜塔→0.6km→春日大明神(終点)

● 交通アクセス

 起点の高松の池はJR盛岡駅前バスターミナル11番線(松園線)に乗車,高松の池口で下車(バス料金\210)。終点の春日大明神はバスの松園線終点またはいわて銀河鉄道滝沢駅から徒歩となる。

● コースを歩いて

 盛岡駅前から松園方面行きに乗車します。繁華街から岩手大学・NHK前を通過、国道4号線バイパスを横断した直後が高松の池口バス停です。近くの郵便局から東に進む道に入ると高松公園です。入口に自然歩道のコース案内板とトイレがあります。

新奥の細道
東北自然歩道 岩手山眺望のみち
 このコースは起点高松公園から小鹿(おが)公園、四十四田公園を経て終点春日大明神に至る全長10.2kmの自然歩道です。 桜の名所高松公園を出発ししばらく行くとリンゴ園や団子坂があります。晴れた日には、小鹿公園や四十四田公園の展望台から秀峰岩手山の眺望が楽しめます。旧奥州街道の小野松一里塚(県指定文化財)や二十三夜塔は往時の面影を偲ばせます。約4時間の散策コースです。


【写真1】起点: 高松の池

 高松の池の周囲は遊歩道になっていてたくさんの方が散策(ウォーキング)していました。自然歩道は池の東岸を北に進みます。池の北端を過ぎると隣接して釣り堀があります。やがて住宅地とリンゴ畑が続く道となります。


【写真2】住宅地を通る

 リンゴの自販機が目立ちます。またこのコースは盛岡市のハイキングコース(高松・四十四田コース)と重複しているので目印となる道標が見つけやすいので助かります。


【写真3】りんご畑が広がる

 長峰橋手前で左折。橋の下は国道455号のトンネル工事中でした。そのまま国道に合流するものと思いましたがすぐに左手の住宅脇の細道に入ります。この細道は間もなく未舗装の道になりますが、左に学校、右に県営野球場が見えてきます。


【写真4】中央の細道に入る

 交通量の多い車道(緑が丘−県営球場の道路)を横断しますがコースが直進か右左折かわかりずらいところです。直進し黒岩・鉢ノ皮方面に向かいます。


【写真5】黒岩・鉢ノ皮方面に向かう

 道の両側が山林になっていてしばらく民家が途絶えます。道端の木にリス(と思われる)が現れびっくりしました。黒岩地区の住宅地に入ったところで右折(北東に向かう)し坂道を上っていきます。この付近で子供会と思われるハイキングの団体を追い抜きそのまま直進すると車道の終点でその先は雑木林に囲まれた山道となります。林を抜けると急に視界が開け緑の牧草地の小鹿牧場そして遠くに松園団地の住宅が屏風のように連なっているのが見えます。


【写真6】小鹿牧場

 牧草地内は道が不明瞭ですが踏み跡をたどり牧場の東側の縁に沿って下っていくと車道(未舗装)に到達します。近くに自然歩道の道標がありましたが本来のコースはこの車道を東から西に通り抜けるようです。小鹿公園には池・ベンチ・トイレがあります。


【写真7】小鹿公園

 公園を出ると東黒石野の住宅地となり景色が一変します。スーパーの脇を通り高架の下をくぐり右折、四十四田公園に向かう急な坂道を上っていきます。ちょうど右手にお寺があるところで左折し遊歩道に入り100mほどで四十四田公園です。小生以外誰もいません。公園からは眼下にダム湖、遠くに岩手山の眺望があります。公園内には石彫のオブジェがいくつか置いてありそれぞれ造形がおもしろい。


【写真8】四十四田公園からの展望

 公園から車道に引き返し北に進むと間もなく県立博物館前です。そのまま道を直進し西松園地区を通り抜けます。この付近からコースの道標が少なくなり不安になってきます。


【写真9】西松園地区

 県道滝沢・松園線(盛岡環状線)との合流地点付近は松園自然観察園となっていてダム湖の周囲を巡る散策路が続いています。この散策路にちょっと入ってみましたがドミニカン・ロザリオの聖母修道院という所に行き着いてしまったので寄り道を終了し元の車道に戻りました
 しばらく進むと車道の両側に塚がありこれが小野松一里塚です。私有地の中にあるため柵の外からの見学となります。案内書きによると

盛岡城下鍛冶町にある一里塚元標を中心とし各街道沿いに一里塚が整備された。
小野松一里塚は奥州街道筋の一里塚で北方へ上田、小野塚、笹平へと続いている。
慶長9(1604)年頃の築造。


【写真10】小野松一里塚

 この先はダム湖に沿って進みます。道は最近拡幅改良されたらしくコースの道標は全く見当たりません。ただし歩道があるのがありがたい。小野松橋から北上川下流の眺めが雄大です。


【写真11】小野松橋から北上川

 観音橋からの眺めも良いのですが道標が全く見当たらないのでコースを間違ったのではないかという疑念が次第に深くなってきました。もうそろそろ終点に着いてもよさそうなのだが、引き返してみよう、もう少し進んでみようと迷いつつ進んでいくと丁字路交差点に突き当たり南西角に自然歩道のコース案内板が立っていました。終点の春日大明神はこの丁字路を左折(西に向かう)しすぐの所にあるようです。しかし、その一つ前の目的地である二十三夜塔は見逃してしまったようです。丁字路周辺にあるいくつかの脇道に入ってみましたが藪が深く探索を断念しました。
 春日大明神はこぢんまりとした神社でした。旧街道沿いにあったことから創建の由来に興味がありましたが境内に由緒書き等が無く残念です。本殿の脇に石碑が立ち以下の文字が刻まれていました。
明治18年
二十三夜
春日明神


【写真12】終点: 春日大明神

 帰路はそのまま滝沢駅まで歩き通しました。この道(県道盛岡環状線)は歩道が無いので気を使います。路線バスも通るようですが便が少なく停留所も近くにないので松園団地まで戻った方が良いと思います。

<完>

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