東北自然歩道 新・奥の細道

猿ヶ石川と桜並木のみち

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【写真0】桜並木

● はじめに

遠野市宮守町の猿ヶ石川沿いをたどるコースです

● 調査日

2006年5月3日

● コース概略図

(終点)バス停長岡→2.1km

→荒谷前→

0.8km→船渡橋→2.2km→沢田橋→1.6km→

↓0.5km↑

白山神社

鱒沢やな場→0.7km→落合橋→0.7km→ふるさと交流館(起点)

● 交通アクセス

 起点のふるさと交流館はJR釜石線柏木平駅から徒歩5分(または盛岡−大船渡特急バスの便もある),終点の長岡はJR釜石線岩手二日町駅から徒歩20分,またはJR釜石線遠野駅から小黒沢行路線バスで長岡下車。

● コースを歩いて

 (注・小生は終点から起点に向かう逆コースで調査したので,本文も逆コースの案内となっています。) 終点の長岡バス停は国道283号線沿いにあり,国道に並行するJR釜石線の岩手二日町駅と荒谷前駅のほぼ中間です。この場所は国道に面する駐車場になっており自然歩道の地図入り案内板もこの駐車場内に立っています。右となりに石碑があり遠野物語拾遺三(綾織村の名の起源と光明寺)が刻まれています。

長岡バス停時刻 小黒沢行734,1244,1714 遠野病院行900,1410,1818

新奥の細道
東北自然歩道 猿ヶ石川と桜並木のみち
 このコースは,宮守村柏木平から遠野市長岡に至る全長9.1kmの自然歩道です。途中高舘の八幡神社には約700年前の桜の木を見ることができ,長い歴史に触れることができます。その先の上鱒沢には,清流猿ヶ石川の両岸に1.5kmに及ぶ400本の桜並木が咲き誇り,青空に浮かぶ雲を思わせる景色が心を和ましてくれます。また,近くには約1,200年前に祀られた遠野七観音の一つである鞍迫観音(鞍迫山福龍寺)があります。明治初年に白山神社と改称され現在に至っています。約2時間の散策コースです。


【写真1】終点の案内板

 駐車場から猿ヶ石川の土手上の道が始まります。この道は遠野東和自転車道で道の北側が桜並木です。満開を期待していましたが今年の開花は遅くこの日は五分咲き程度でした。自然歩道はこの自転車道をたどるものと思っていましたが船渡橋までいっても道標は見当たりません。結局駐車場から国道を進むのが正しいルートでした。
 荒谷前駅前で右折し釜石線の踏切を渡ると白山神社入口の駐車場があります。この場所にトイレもあります。参道は民家の裏庭を抜ける細道です。石段を上って神社で参拝しました。白山神社というもののお堂の額面には福龍寺と旧称で記されています。このお堂は鞍迫観音堂とも呼ばれ寛文10年(1070)の建造,銅板葺き(当初は茅葺き)で岩手県有形文化財に指定されています。852年慈覚大師草創とのこと。祀られている一一面観音は遠野七観音の一つ。観音めぐりのスタンプも置いてありました。拝観はしませんでしたが扉に観音様のイラストが掲示されています。


【写真2】鞍迫観音堂

 国道に引き返し西に進み船渡橋を渡って猿ヶ石川の左岸に移ります。左岸にも桜並木が上流方向に続いています。国道を離れ一転して静かな道となります。上台集落の民宿前に「旧江刺街道入口」の道標が立っていました。

江刺街道(通称)遠野より人首に達する道,遺跡・伝承・古墳が多い。(別道もある。)


【写真3】江刺街道入口

市営バス上台バス停時刻 荷沢峠行*642,1419 福祉の里行 *742,1519(*日祝運休)

 高舘集落で八幡神社に立ち寄りました。境内の桜は見事でした。以下は案内板の内容です。

高舘と古桜
 鱒沢高舘部落八幡神社のあたり一帯は,今から700年前,当時遠野地方を支配していた阿曽沼氏の家臣面懸左右衛門督が居館した舘城でこれはその殿様が植えたと言われる周囲7mの桜の木です。
 面懸左右衛門は八幡様を氏神として崇め桜を植えて育てた忠臣だったのでしょう。往事のままに今も桜はほころぶのです。


八幡神社(高舘之跡)
 建武元年(1334)後醍醐天皇が建武の政権を獲得して,北畠顕家公が陸奥の国司に任命され顕家の国宣の中に阿曽沼朝兼が面懸左右衛門尉追討の願を出していました。それが許可となり,西に陣が森,南に家老山があって高舘はその決戦場となっています。
 上閉伊郡誌によれば,高舘はなかなか落城せず二度の決戦の上,南部師行公の援軍によって落城されたとなっています。


【写真4】八幡神社

 沢田橋を渡らずに国道107号線を南に進みます。道の右側に道標がある地点で右折すると遊井名田番所跡です。南部藩と伊達藩の藩境です。
 次の目標地は鱒沢やな場ですが最近移転したため道標の「鱒沢やな場→」と方向を記した板はすべて取り外されてしまったようです。そのため道の分岐点で進む方向がわかりにくくなっています。旧鱒沢やな場の建物はまだ残っていました。落合橋を渡り左折。自転車道を進むと現在のやな場に着きます。ただしシーズンではないので見応えはありません。


【写真5】やな場付近

 河川敷から階段を上ると一帯はふるさと交流館を中心とする一大レクリェーション施設でした。起点はビアホール前の駐車場内にありました。ここから柏木平駅まで徒歩10分程度です。


【写真6】起点の駐車場

<完>

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