永倉山(ながくらさん) |
岩手県奥州市江刺区 標高391.9m 奥州市営バス伊手線桝和バス停下車 【写真】山頂 |
2011年7月9日 850 水沢駅前発(県交通バス乗車) 912〜924 江刺バスセンター(市営バス乗り換え) 1000 桝和バス停 1017 白金作業道入口 1046 牧草地入口 1048 作業道から山に入る 1107 山頂 1150 境界見出標19に下山 1224 白金作業道入口 1242 桝和バス停 1300 源休館 1315〜1321 JA伊手支所前バス停(市営バス乗車) 1345〜1420 江刺バスセンター(県交通バス乗り換え) 1442 水沢駅前着 今回は江刺区の永倉山を目指すことにした。永倉山は今春に訪れた銚子山の北方2kmの位置にある。今回の登山予定ルートは永倉山の西面を通っている白金作業道の適当な所から山に入り山頂を目指すつもりである。文献※1では永倉山の東面から登るコースが紹介されているが、マイカー登山向きと思われる。白金作業道は悪路のためトラクタくらいしか入れないだろう。 江刺バスセンターから伊手方面行きのバスに乗車する。震災の被害で依然として藤里付近の県道156号は大型車通行止めである。そのためバスは上長沢を迂回した。桝和バス停で下車。バス停前の交差点を南に進むと阿原山であるが本日は反対の北に向かう。集落を抜け銚子山の東側山ろくを通る。もしかしたらこちら側に銚子山への登山道がないかと注意して進むが見当たらなかった。十字交差点で舗装道が終わる。交差点の北西角には池がある(地形図にも記されている)。この交差点では直進し北に向かう。道の入口に白金作業道と記された標柱が立っていた。道幅が狭く道の両側の草が生い茂る。水たまりも多い。路上にオカトラノオ、ウツボグサ、キツネノボタン、ドクダミ、ナンブアザミ。銚子山と同様、松食い虫の処理木を多く見かける。作業道左手の樹木の間から牧草地が見える。 そろそろ山頂の真西の位置に到達したようだ。丁度松食い虫の処理木の伐採跡地で山肌は開けている。白金作業道を離れその斜面を登っていく。樹林帯に入るがアカマツ主体の見通しの良い森である。一旦作業道の跡らしい平坦な場所に出た。ここは尾根線に沿って右に進む。作業道跡は等高線に沿って南に延びていた。このまま作業道跡を進んでも山頂に到達しそうにないので西の急斜面に取り付く。一直線に登る。明瞭な踏み跡はないが特に障害となる物はない。ひたすら上へ上へと進んでいくとぴたりと頂上に到達した。三角点と山頂を示すプレートが2枚あった。狭い山頂はアカマツ、ミズナラ、コゴメウツギ、イタヤカエデ、フジ、ワラビなどが茂り展望は無い。座って休憩できる場所ではなかった。 しばらく息を整えた後、南に続く稜線伝いに下山を開始した。倒木などの障害物は幾つかあったが尾根は明瞭でまずまずのコース。途中南東方面に別れる尾根に下ると文献※1のルートになるが小生は気が付かずそのまま直進し南下する。稜線にはウラジロノキ、タカノツメ、ヤマボウシ、アズキナシ、ヤマウルシ、アオダモ、ナツハゼ、ヒロハヘビノボラズ、カラマツソウ、イチヤクソウ(開花中)。 しばらくすると尾根は不明瞭になりアカマツの緩やかな斜面が前方に拡がる。最後は伐採跡地に出た。白金作業道は伐採跡地の脇を通っている。作業道脇のその場所に境界見出標19と記された標柱が立つ。白金作業道を少し南に進むと牧草地の入口があるのでビニールござを敷き昼食を摂った。 帰路は源休館に寄り道をする予定だった。源休館は義経北行伝説の一つであるが小生はまだ訪れたことがない。桝和バス停でバス時刻を確認すると時間的な余裕が無いことが分かったので早歩きと小走りで向かった。源休館では2〜3分の滞在で引き揚げ伊手バス停から帰路に着いた。 参考文献 ※1「再発見 胆江地方から見える山々」及川慶志著 胆江日々新聞社2000年4月発行 |