東北自然歩道 新奥の細道

古刹をめぐるみち <大師山>

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● 大師山


▲ 大師山山頂にて

黒石寺から国道を西に200m戻ると大師山森林公園の入口を示す看板と東北自然歩道の道標が立っている。道標に従い坂道を上っていくと森林公園の駐車場前に着く。この付近はドウダンツツジが多い。説明板を読むと蛇紋岩地にはドウダンツツジ多いと書いてある。ここから車道と別れハイキングコースに入る。

最初から急斜面の階段上りを強いられるが右手から来る道と合流するとその先は傾斜が緩くなり歩きやすくなる。道標もしっかりしており山頂まで0.3kmとあるからずいぶんと気が楽な山登りである。

途中広場があり慈覚大師堂跡と書かれた新しい標柱が立っている。以前来た時はここに朽ちかけたお堂があったが撤去されたらしい。この大師堂跡前の道の両側にドウダンツツジが植えてあり春は小さな白い花,秋は真っ赤な紅葉が見事である。ドウダンツツジのトンネルをくぐり抜ける。ここまで来ると黒石寺の名の由来である大きな黒い石(蛇紋岩)の上を歩くようになる。この険しい岩場を見る限り標高250m足らずの低い山とは思えない。修行の山と言われたこともうなずける。

間もなく山頂に到着する。山頂は広々とした広場になっていてあずまや・ベンチがある。西側斜面に蛇紋岩の大岩が点在しており独特の雰囲気がある。ここからの展望は水沢市内で随一と思われる。

大師山 (大師山山頂の案内板の記載内容です)

標高243.5mのこの山からの眺めは,手前には雄大な北上川,その向こうには広大な胆沢平野と水沢市街を一望でき遠くには奥羽山脈の山並みが見える。慈覚大師の修行したところから大師山といわれ,最近までは信仰の山として崇敬されていた。 br>現在では水沢市の森林公園となっている。


●大師山森林公園

大師山森林公園案内図(駐車場前の案内板の記載内容です)

この公園は黒石寺とともに古くから信仰,修験の山として伝えられる。由緒ある大師山を市民の森として保存し,自然を生かした保健休養林として,だれからも愛されるレクリェーションの場とするため造成したものである。
園内には,慈覚大師の座禅窟があり,また大師山荘やバンガローなどの施設が整備されているので大いにご利用ください。
この公園はみんなの公園です。樹林や小鳥を大切にするとともに山火事を出したり,ゴミで公園を汚さないように気をつけましょう。
位置:水沢市黒石町字長根小田地内
面積:40ha
標高:80〜243.5m
主要施設:
大師山荘
バンガロー4棟
キャンプ場 炊飯施設 6人用10人用テント
あずまや
キャンプファイヤー場

● 座禅洞窟

大師山山頂から0.2km下ったところに座禅洞窟がある。大きな一枚岩の下に人間が一人ぐらいしか入れない空間がある。時間があるときはこの中に入って瞑想をし俗世間を忘れたいものである。ここから小田までは0.5kmの下りである。

−−−座禅洞窟前の案内板の内容−−−
嘉祥2年(八四九)に慈覚大師円仁が東北地方を巡錫した折り,この岩窟で座禅修行をした。それからおよそ200年後,地獄と餓鬼と畜生の三悪世界の苦をまぬがれるため慈覚大師の木造がつくられこの洞窟に安置された。現在この木造は国の重要文化財に指定され黒石寺に安置されている。



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